スタイリッシュな黒田維理作品集 「ナポリフラッグ」

Naple3

ついに、ついに、我が家へやってきた黒田維理さんの作品詩集「ナポリフラッグ」!

やはりオシャレな装丁lovelyheart01heart04!手ざわり感のある紙に、シンプルな、シンプルすぎる白、ややクリームがかって・・・なんて美しいの・・・・

Naple4その装丁に 「ナポリフラッグ」の青緑の文字が、装丁のホワイトの上になんともエメラルドの宝石が煌いているかのように美しく・・・その下にやや小さめの「黒田維理」の黒文字。配置が絶妙のバランス!

あくまでシンプルに徹し、「白の美」。余計のものを入れない引き算された「余白の美」・・・

このステキな装丁のデザイナーは・・・島村アンさん!

Naple1 結構厚い!ボリュームがある!作品集だものね!

維理さんの描かれたカットが随所にちりばめられていてなんとも素敵!詩心と絵心のミナモト(源)は同じ。表に表れる形が違うだけだものねconfident

厚いからじっくり読みこなさなくちゃ・・・カテゴリは詩1950-60年代、詩1980年以降、短編、紀行文、随筆、論説、詩人白石かずこさんの後書きに分かれている・・・まず詩から。

人魚がくだびれた顔でオディシュウスを待っている

オディシュウスはなかなかやって来ない

すると彼女はコカコラの瓶になってしまった

・・・・・いいhappy02

つづきはまた・・・wink

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マギー・ニーンの仕掛け絵本「The Golden Egg」

今日は一日雨模様で、特に出かける用もなく、家でニャンコとのんびり、ナンを焼いたり、和菓子を作ったりして過ごしました。こんな時は、時間がたっぷりあるので、大好きな絵本を眺めます。

Maggiegoldenegg 私の好きな絵本作家の一人マギー・ニーン(maggie kneen)さんの「The Golden Egg」。これはちょっとした仕掛け絵本になっているのです。お話は、イースターエッグを小さなアヒル君が一生懸命探すところから始まります。探しているといってもただの卵じゃないんです。特別な「金色の卵」です。羊や白鳥や森の仲間たち、うさぎさんに聞いてみても、見つかるのは色とりどりのきれいな色の卵ばかりでいまいち金色じゃない・・・

この卵が、仕掛けで隠されていて、お花やしげみの絵をめくるとキラキラ綺麗に装飾されたされたイースターエッグが現れる仕組みになっているのです。このめくるだけという懲りすぎない仕掛けもシンプルでステキですが、なんといっても動物の表情が無垢で可愛い。変にデフォルメされていず、素直に丁寧に、どの子も愛情を込めて描いたことが、1匹1匹の動物の表情や穏やかな目で解ります。彼女の本は何冊か出ているので、欲しいのですが、日本では、いなかのねずみのシリーズが2冊出ており、できればこの2冊も洋書で欲しいところですが、なかなか手に入れにくいみたいです。でも集められるところから地道にコレクションしようかしら・・・wink

しかしイースターエッグってなんでカラフルに装飾するんでしょう???気になったのでWikipedia(ウィキペディア)を見てみました。

※イースター・エッグ(英語:Easter egg)とは、復活祭(イースター)の休日もしくは春を祝うための、特別に飾り付けられた鶏卵。元来染めたり塗ったりした鶏卵(ゆで卵)を使うが、現代では、チョコレートで作られた卵や、ジェリービーンズなどのキャンディを詰めたプラスチックの卵で代用するようになってきた。プラスチックの卵には現金を入れることもある。菓子を詰めたイースター・エッグについては、カラフルなホイルで包まれ中が空洞になったチョコレートの卵といったように、菓子業界があらゆる形のものを提供している。砂糖細工やペーストリーの装飾技術を駆使した繊細な作りのものもある。よくあるゼリーの卵やジェリービーンズは、ペクチンのキャンディを砂糖でコーティングしたもの(糖衣)である。英語圏やドイツにはこれらの卵をイースター・バニーというウサギが隠すという伝承があり、復活祭の朝に子供たちは隠された卵を探す。フランスやイタリアでは教会の鐘が運んでくることになっている。卵は屋外に(天気が悪ければ屋内に)隠される。誰が一番多くの卵を集められるか、競争をするときもある。正教会やカトリック教会などでは、復活祭の礼拝中に、卵の祝福(成聖・祝別)を行う。(Wikipedia(ウィキペディア)より)

調べてみると、まだまだイースターエッグには面白い背景がありそうです!

マギー・ニーンさん・・・Southport Art CollegeとLiverpool Polytechnicでイラストを学びBA(Bachelor of Arts)を取得。ロンドンのthe Central School of Art and DesignでグラフィックデザインのMA(Master of Arts)を取得した。その後University College Londonで、中世美術と考古学、古典英語を学び、1987年に広告の分野で働き始め、グリーティングカードのデザインなどを手がける。『DADDY'S LITTLE BOY』『DADDY'S LITTLE GIRL』『BABE』などの絵本を手がけるイラストレーター。イギリスのチェシャー州在住。

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画家・田淵安一さんの色彩

なんだか寒くなってきて、おでんの美味しい季節になりましたね。ハフハフ言いながらおでんをほおばっていたその時、突然NHKニュースで画家・田淵安一さんご逝去のニュースが。「ええーっ!」ってほんと驚いた。

・・・そういえば2年ほど前になるのか、田淵氏の個展で作品を初めて拝見したのは。

品川にO美術館という美術館があるのですが、1990年頃、「田淵安一輝くイマージュ展」という企画展を開催したことがあったらしく(ここは今では全然美術館らしい企画展はしてなく、地元民の貸しスペースになっているみたいね!いい企画やっていたのにもったいない)その当時の図録を見て、そのエネルギッシュでポップな色使いが気になり、生の作品を見たいと思ったところ、たまたま横浜のギャラリーで「田渕安一展2008」というのを開催していると知って見に行ったのでした。

赤と緑のぶつかり合いや金箔と色とりどりの絵の具の組み合わせ、でも1色1色が負けてなく、澄んでいて、でも全体では調和してる・・・不思議でしたね。とにかく会場にあふれる色彩や大胆な構図に度肝を抜かれつつも、どこか違和感がないのは「和」を思わせる要素があったからのような気がする。一見現代アートですが、でも日本の着物の色使いみたいでもあるなーなんて思ったりもしたもんです。

若かりし頃フランスで同時期一緒にアンフォルメルの影響を受け活躍された今井俊満さんも晩年、エネルギッシュに「コギャル」を描いていらしたのをテレビのドキュメンタリーで拝見したりしましたが、生涯情熱を持って表現し続けられたその姿勢に敬意を表したいです。

Tabushi1

O美術館「田淵安一~輝くイマージュ~展」図録

Tabushi3

ギャラリーアートコンポジション 「田淵安一展2008」図録

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マイケルのthis is it ポスター

マイケル・ジャクソンの映画「this is it」。公開と同時に即見に行ってきたんですけど、マイケルのエンターテイナーとしてのプロ意識にとても感銘をうけました。やっぱり偉大な人物だったマイケル。ゴシップはいっぱいあったし、ちょっと色眼鏡でみていたというのが正直なところだけど、映画から伝わってきたのは、音楽やエンターテイメントに対するマイケルの熱い思い以外のなにものでもなかった。私生活では幸福だったとはいえないかもしれないけどそれと引き換えにしてでも成し遂げえたものが彼の生涯にはあった様に思う。彼を突き動かしていたのは才能だけでなく、使命感、強い意志だったのかも。リハーサルでスタッフと意見が合わなくても「対話」で相手と根気強くコミュニーケションを取り理解を得ながら、だけど妥協はしないで地道に事を進めていくマイケルの謙虚な姿も以外だった。でもその姿勢が彼をここまでビッグにしたんだなと。つくづく。

で、本編が予想外に素晴らしかったので、急遽ファンになってしまった現金な私ですがsmile、またこの映画で他にも私の目を釘付けにしたものがあります。

それは

「ポスター」!

Michael

劇場で見てその素晴らしいセンスにくぎづけ!誰がデザインしたんだろう。超ステキだ!マイケルのシルエットが、その華やかな生涯をあらわすようにきらびやかに浮かび上がる。そのシルエットの中に彩られているのは本来ならば「This Is It」の公演で見ることができたであろうマイケルの勇姿。

さすがどこまでも妥協を許さないマイケルの意志を汲んだかのようなプロフェッショナルなデザインだ・・・感服。

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気になるNHK人形劇「新・三銃士」とプリンプリン物語

最近テレビに疎いcatface。昔はテレビに張り付いて一日過ごせるくらいだったけど(笑)最近はすっかり日々の雑事に追われ、何か話題で何が流行りでって・・・とにかく全くおのぼりさんのように右も左もわからなくなってきてしまっている(-_-;)ヤバすぎる。まるでシーラカンスfishのよう。・・カラオケでも最新のものはまったく知らないので歌えない。サビだけわかっても全部は無理・・・しかたないので十ウン年前の歌をナツメロなんていって歌ってごまかしている。自分でもあきれるcat

そんな私がめずらしく唯一毎週欠かさず「見逃してない」ドラマがある。TBS日曜劇場「JIN-仁-」。もともと村上もとかさんの漫画は大好きだった。大沢たかおさんもステキだしlovely綾瀬はるかちゃんも「鹿男あをによし」で良いなと思っていた女優さん!

で・・・・

もう一つ気になっている番組がある、それがNHK連続人形活劇「新・三銃士」(地味?)!

といってもまだ見ていない(^_^.)

番組案内で11月20.21.22日で深夜一挙再放送決定!というのを見て「こ、これは・・この人形はthunder!」と気になってしまったのでした。私が魅かれたのは三谷幸喜脚色とかいうことではなく、「人形」の造形。早速タイマーセットで録画しました(*^^)v

NHK人形劇といえばプリンプリン物語って昔(20年位前?)流行ったの覚えてらっしゃる方もいると思うんですけど、この新・三銃士もプリンプリンも、人形がなんかこう・・・アーティスティックなんですよね。プリンプリンは友永詔三さんという造形作家の方が人形制作担当されていたんですよね。私はこの方の個展は何度か拝見していまして、木彫りで少女のしなやかで美しい体の曲線を表現されるとても素晴らしい作家さんで大好きなのです。
伊豆・浄蓮の滝「天城A・Tomoミューズ館」にも友永詔三さんの小さな美術館があり、木造彫刻を中心に、芝居用人形、木版画などを常設展示されています。ステキな作品でいっぱいなので、みなさん絶対に見て損はないです!よ

友永氏認定サイトもあるようです。こちら→http://art-avenue.jp/#

で、新・三銃士なのですが、こちらは人形制作担当はスタジオ・ノーヴァさん。キャラクターデザイン担当が、井上文太さんという方のようです。井上さんは画家として活躍する一方、ファッション界にもデザインを提供し、東京コレクションやリーバイスの世界的プロモーションプロジェクトに参加されており、なんとわたしの好きな画家さんの一人である金子國義さんのお弟子さんでいらっしゃる方のようです。なんとなく人形が個性的で色気のようなものがあるのも納得です。

井上文太氏HP「井上文太/井上隆保」はこちら→ http://www.takahoinoue.com/

さて、5時間分くらい!(^^)!録画したので、これからゆっくり楽しもうと思います。

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桜のぐいのみ

Saraitougei たまたま手に入れた「サライ」バックナンバーの『「やきもの」を旅する』2007年5月17日号。これが私にはとても面白い本でした。陶芸はあんまり詳しくなく、かといってまったく興味がないわけではなく、備前とか日用使いの作家ものの作品を少し手元に所有している程度なのですが、この世界も奥深そうなので、もっとよく勉強したい世界ではあります。

で、この本は「やきものの基本のき」や「用語集」、人間国宝の紹介はもちろん、いま旬の現代作家の紹介もされていて、疎いわたしにもわかりやすく興味深い記事でいっぱい(^^♪で、ここに紹介されている作品の中の一つに一目ぼれしちゃいました!なんとかわいいピンクいろなの~cherryblossom

Saraitanikan 信楽に「谷寛窯」をかまえる谷井芳山さんの雪中華シリーズと芳春シリーズのぐいのみや酒器bottleや茶碗などの作品。雪中華は吉野の桜イメージ、芳春は若葉の頃をイメージした作品で、とにかく陶器の印象深い「白」(乳白色というのかなんというのか)の存在感とアクセントになるピンクやグリーンの釉薬のお色の組み合わせがとても印象的で効果的。信楽というと狸の置物で有名なあの信楽焼き???と思いますが、もちろん狸型のぐいのみではありません(笑)信楽焼きの伝統技法を踏まえた上で現代陶芸へアレンジされて作陶されていらっしゃる、伝統的で和の要素を持ちつつ、モダンでシンプルな美を追求されている作品だと思います。

Saraitanikanguinomi こんな器やぐいのみで生活を彩ると、気持が豊かになること請け合いですよね。春の時期、桜吹雪の舞い散るなかで、このぐいのみでお花見しながら一杯やりたいなー。

谷井芳山さんは、サントリーのウイスキーの樽灰を釉薬に使用した作品も作られているよう。釉薬って何からでもできてしまうのかしら?意外な素材が以外な釉薬になったりするのですかね?とにかく、ますますステキな作品を生み出していただきたいです!

信楽にある工房は見学も出来るようですね。いつか訪れてみたいです。

■谷寛窯 滋賀県甲賀市信楽町長野788 TEL0748-82-2462 AM10:00-PM17:00 月曜休み 信楽駅から徒歩20分

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長澤英俊展-オーロラの向かう所-

Nagasawa2 昨日2009年9月22日シルバーウィークに、埼玉県立近代美術館・川越市立美術館・遠山記念館の3館でコラボレーション開催の、イタリアで活躍されている彫刻家・長澤英俊さんの展覧会「-オーロラの向かうところ(埼玉県立近代美術館/川越市立美術館」「NAGASAWA IN KAWAJIMA夢うつつの庭(遠山記念館)」を見に行ってきました。見たいと思っていたところ、グッドタイミングで知人からチケットをいただいたのでした(^^♪。

Nagasawa1 埼玉県立近代美術館では代表作のオブジェ作品の数々が置かれていた。正直それをみただけでは「?」なのだが、会場で同時上映されている1時間近くあるビデオを見、作家の作品に込める哲学・思想やルーツ、キュレーターの分析、本来はこれら数々の作品があるべき場所(作家のインスピレーションにかなった歴史アル場所等々)に置かれているのをビデオで確認しながらあらためて作品を振り返ると、ただ会場に「とん」と置かれている作品が、イタリアの教会や庭といった、気の遠くなるような歴史や空気を持つ場と相まって、一体化し、微妙に変化し、そこからまたイタリアの風土とともに長い歴史を刻んでいく。そこに作家のアイデンティティ深層意識たる日本の精神(イタリア人にとっては=異文化)のようなものも、なじみ融合しながらあたらしい「場」を時とともに形成していくのであることがわかり、非常に面白かった。Nagasawa3 そういう作品であるから、今回の遠山記念館という会場は、日本庭園や古い家屋のもつ雰囲気はもちろん木や石や畳という素材と作品が違和感なく、まるで最初からそこにあったように一体化している様子がすばらしかった。

また感心したのはイタリアの人々のアートに関する意識の高さ、皆で参加し作り上げようとする意識が違いますね、もちろん異文化である長澤の東洋思想を「自分たちにはない、思いもよらないもの」としながらも、それを興味ぶかく受け否定せず自分たちの文化に積極的に受け入れる懐の深さ、異文化をも取り込みさらに歴史を刻むべく発展させていこうという能動的姿勢に感銘をうけた。日本には残念ながらそのような度量も理解も、行政も市民も未熟であるといわざるを得ない。

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ドゥシャン・カーライ「不思議の国のアリス/鏡の国のアリス」

ふふふ(^・^)・・・

手に入れましたよ・・・・

Alica1 「ALICA v krajine zazrakov」

って、ルイス・キャロスのあのハンプティ・ダンプティやオイスターの出てくる「不思議の国のアリス/鏡の国のアリス」が一緒に収められている洋書絵本です(^0_0^)!

ドゥシャン・カーライさんの(^^♪

日本語版は絶版中で、何とか手に入れたく探し回っていたのデス!

スロヴァキア版というのがミソ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・dog

さすがにスロヴァキア語が全然わからないよ~!

この本の一番のお目当ては「ドゥシャン・カーライ」さんのイラストだからどこの国バージョンでも手に入ればいい(^.^)!

ってくらいに思ってました。まずは手に入れること先決って!

でも文字って不思議!アリスのバージョンは世界各国にあり色々なイラストレーターや翻訳家がそれぞれに思いを込めてそれぞれの国バージョンを創られているでしょう?(コレクションしていくと面白いかもしれませんね!)

ですが、

カーライさんの絵の醸し出す雰囲気にはやはり、彼の育った土地の言葉であるスロヴァキア語が添えられているスロヴァキアバージョンのこの「ALICA v krajine zazrakov」がなぜか良いと気づいてしまった(^^♪

Alica3 絵と書体がしっくり馴染んでいるというか、違和感がない気がする。そしてそれがお互いの相乗効果になっている気がする。

私が洋書絵本が好きなのも無意識にそういう部分を感じ取っているのかも。その雰囲気を崩されたくないからかもしれません。日本語に翻訳され日本語で発行されたものはもちろんそれはそれで、内容をきちんと把握するために必要なのですが、どこか、ビジュアルで見たときの絵と文字のズレ、不協和音を醸し出してしまっているようで・・・

でも、だからこそ、思うわけです。

日本の日本語の文字の良さ・面白さも認めたい!

日本のひらがな、漢字は象形文字。それだけでアートなんですから(^o^)丿

文字だけで意味を表現しきれてしまうなんて凄いこと!誇りを持ちたい!

と、本題からちょっとずれてしまいましたが<^!^>

アリスの中身。

いつもながら、勝手に思うことを独断で述べさせていただきたいと思います o(_ _)oスミマセン

と・・・

まさにカーライワールド満載ですねーheart01

色彩の洪水shine

ドウシャンさんのイラストに出てくる生き物の目はどこか黒目がちでかわいいんだけどどの子も「妖・異形」の雰囲気を持っている。アリスも私たちのよくイメージする髪の長いエプロンをした清楚で真面目そうな美少女アリスとは全然違う。ドウシャンさんのアリスは現実に近いリアルな、耳が隠れるくらいのおかっぱ?頭の普通の子ども。その普通の子が踏み込んでしまったのは異端・異形のものがうごめく地。なぜかそのシチュエーションがいままでアリスに持っていたおとぎ話の夢のような世界という非現実的な綺麗な遠い世界ではなく、日本の昔話に潜む「逢い魔が時」のような妙に妖しい雰囲気をどろどろと醸し出しているようで、日常と障子一枚隔てているだけで、すぐ傍にいつも異界がちらちら顔を覗かせている、一歩境界線を越えればそのアヤシゲでおどろおどろしい雰囲気の中に迷い込んでしまいそうなムードに、日本人である私は(?)なぜか懐かしさを見出してしまったのでした。(意味不明?すみません)

つまり

ドウシャンさんの世界感。圧巻です。と言いたいhappy02

おまけに・・・

Alica2 ページをめくっていくと、右下にちょこんと例のうさぎくんがいます。
「パラパラ絵本」になっていて、ぱらぱらめくっていくと生き生きと動き出しでんぐり返ししたりする。ドウシャンさんの遊び心が見え隠れしますwink

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内田也哉子さんと渡邉良重さんの「BROOCH(ブローチ)」

50年の時を超えて復刻した黒田維理の詩集「サムシング・クール(something cool)」Some以下参照)の北園克衛氏の装丁や、内田也哉子・渡邉良重の「BROOCH」 といい、手にした瞬間、妙に嬉しくなってしまう作り手のこだわりの見える本たち。これはもうただの本という領域を超え「芸術」でもあります。出合えたときのヨロコビといったら何物にも変えがたい。洋服でも好きな食べ物でもなんでも引き換えにしてでも手元に置き、自分のお気に入りの物たちに囲まれて過ごす至福のとき。Opensome これは、私にとって、せちがらい世の中に、また明日から立ち向かうための私の精神修復をはかる大事な時間でもあり、アイテムでもあります。

Brooch「BROOCH(ブローチ)」・・・ページを開けば少女時代のノスタルジックな世界へ一気にタイムトリップしてしまう・・・子どもの頃に隠した宝物をふいに偶然大人になった自分が見つけてしまったような、密やかで懐かしい思いにかられる。紙石鹸やリリアンやゴム飛びして遊んだ乙女時代を懐かしく振り返るような感覚。そんな感覚にさせられる珠玉の絵本。

Yayako2 そんな不思議な感覚を演出しているのは、まず紙質。なんと「トレーシングペーパー」が使われています!あの薄くてペラペラな、モノを写し取る際に使われる、どちらかといえば脇役的なこの紙が、その特性を生かし、なんとも効果的に使われています。透け感がなんとも美しくもあり、それとあいまって、D-BROSのデザイナー渡邉良重の色鉛筆をつかったイラストと内田也哉子のノスタルジックな詩が相乗効果を醸し出し、なんとも乙女チックな懐かしい世界が展開されています。

いまやしがらみにまみれ、日々を生きるに精一杯、とっくにピュアなあの頃のことは忘れてしまっているけれど、ふとした瞬間、宝物のブローチを発見するようにように、自分の原点に立ち返り、今の自分の立ち位置を再確認するときがある。でもなんと遠くまで来てしまったことでしょう・・・。なんともせつない気分にさせられます。

それにしても、内田也哉子さんという方は、なんとも知的で多才な方ですね。驚きました。

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サハラ砂漠の砂からできたガラスのぐい呑み

最近すごい!と思うアーティストがまた1人増えました(^^♪それは・・・村山耕二さん!

村山耕二さんは仙台にKaiba 海馬ガラス工房http://www.kaiba.org/を構えられるガラス工芸作家さん!で、何がすごいのかって・・・なんと村山耕二さんはサハラ砂漠の砂からガラス作品を作り出されるのです!それも出来上がった作品はなんとも美し~い碧いろのガラス!あの茶色い砂漠の砂がどうして???こんな美しいグリーンに???もちろん自然なお色なんですが、実際目の当たりのすると、地球の・自然の神秘を感じます(^^♪。

昔、砂漠の民が、夜、焚き火をし、翌朝、燃え残ったあとの砂地の上に、光り輝くガラスを見つけた・・・・・嘘か本当か、ガラスのルーツとも言われている、こんなエピソードもあるようですが、なんともロマン溢れるお話。

で、サハラ砂漠の砂だけじゃあないんです!日本の川の砂もガラス作品にしてしまうんですよ!私が拝見したのは広瀬川という川の砂からできたもの。これは深い緑と茶色の合わさったような濃いお色で、日本の伝統色でいうと「麹塵 (きくじん)」か「鶯茶( うぐいすちゃ)」というお色に近いかしら(*^。^*)?

さらにすごいのが、2000年前の古代ガラスの成分を分析して再現した「白瑠璃」というガラス作品も手がけていらっしゃるということ。今の無色透明のガラスより、薄い飴色のような温かみのある柔らかいお色で、まるで黄金色の光りを包み込んだような素晴らしいお色です。

世界中の砂漠や川の砂からガラスを作りたい、最終的には月や火星の砂でガラスを作ってみたいとおっしゃるその壮大な夢を是非かなえていただきたいと思います!

だって月の砂からできたワイングラスかぐい呑みで、宇宙に思いを馳せながら、一杯やるなんて至福な時を過ごせるなら、こんな贅沢ないと思いませんか?で、いまから決めちゃってるんですが、その時のBGMは絶対『Fly Me to the Moonmoon3』ですから(^^♪

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うさぽんの絵本 THE GOLDEN EGG BOOK マーガレット・ワイズ・ブラウン

Kintama_2 「むかし あるところに いっぴきの ちいさい おすの うさぎが いました。うさぎは、ひとりぼっちでした。 あるひ うさぎは たまごをみつけました。そのたまごの なかで、なにか うごいている おとが きこえました。なんだったのでしょう?」

という出だしから始まる「THE GOLDEN EGG BOOK きんの たまごの ほん」。好奇心旺盛なウサギがとっても可愛い絵本heart。うさぎさんを飼われたかたならご存知と思いますが、うさぽんって想像以上に好奇心旺盛な生き物なんですよね。この絵本に出てくるやんちゃなうさは、とても表情豊か( ^ω^ )。好奇心いっぱいで、偶然見つけたたまごに興味深々・・・突付いたり、中に何が入っているのか想像をめぐらしたり、でも人間の子供と同じく、途中で飽きて眠くなっちゃったり・・・・・うさの自由でのびのびした姿が、なんとも微笑ましい。原作はMargaret Wise Brown (マーガレット・ワイズ・ブラウン)、イラストはLeonard Weisgard( レナード・ワイスガード) さんです。

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんは1910年ブルックリンで生まれ。
ヴァージニア州のホリンズ・カレッジ大学を卒業後、ニューヨーク市のバンク・ストリート教育大学に進み、大学創設者ルーシー・ミッチェルに影響を受け作家を志願。ミッチャルが創立した出版社に編集長、作家として活躍。「おやすみ おつきさま」をはじめ140冊以上の作品を残す。

レナード・ワイスガードさんは1916年コネティカット州ニューヘイブン生まれ。ブルックリンのプラット・インスティテュートで商業美術を学び、モダンダンサーなどを経験した後、the New Yorker、Harper's Bazzar誌などで美術担当、その間物語とイラストレーションの両分野で子どもの本の創作を志す。アフリカのコンゴーの洞穴画、ドイツの聖書挿絵、フランス、ロシアの絵本、アメリカ初期の絵画などを多面的に学ぶ。1947年『The Little Island』(ゴールデン・マクドナルド文)でコールデコット賞受賞、その他の作品でAmerican Institute of Graphic Art賞、the Society of Illustrators賞など受賞。今世紀アメリカで最もすぐれたイラストレーターの一人に数えられ、その作品は150冊余りもある。

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ハンヌ・タイナの水彩画絵本

ハンヌ・タイナさんの水彩絵本「ちいさなおうさま」、Chiisanaousama なかなか今手に入らないレア本なのですが、わたくしラッキーなことに、手に入れてしまいましたhappy01!表紙に描かれている扉の影から顔を覗かせている「茶トラネコ」、この絵が、まだ1歳に満たないうちのニャンcatにクリソツなんで、親バカなんですが、そういった意味でも私にとってお宝な一冊なんです。この茶トラがまた巨大。おうさまより顔もからだも大きいのが、おかしくてかわいいhappy01。実はこの絵本、「1987年ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞グランプリ受賞作」という大変栄誉ある賞を受賞した作品なんです!お話はというと、

「海辺にぽつんと建つお城に、おうさまがたったひとりで住んでいました。おうさまは毎日、さびしくてなりません。童話の本に出てくる他のおうさまのように、ケライがほしいと思いますが、まわりにはだれもいないのでした。そんなある日、お城にネコがやってきます。ケライができたと、おうさまは大喜び。このときから、おうさまの暮らしは変わりはじめました。・・・・・」

「ケライ・ケライ」なんていっているけど、それはそれは人の良い、でも誰よりも孤独な「おうさま」が、トツゼン現れた茶トラネコと一緒に暮らすようになり、熱心に面倒をみるうちに、おうさま自身の生活が豊か・・・といっても物質的にというわけでなく、人とのかかわりが持てるようになり、人により人生が豊かになる、というほのぼのなお話です。

この絵本は水彩画で描かれていまして、どのぺージも大変美しく繊細に丁寧に描かれています。図書館の窓ガラスやお城のステンドグラス、お庭や村々が水彩画特有の光りを含んださわやかな色合いで描かれています。私のお気に入りは、ネコにおうさまが「タイのおかしら?」を給仕する場面です。丸いドームの光りが差し込むお部屋で、嬉しそうなお顔でネコが食事をするの。うちの子とダブる・・・本当に良かったね、トラcat!(ほんと親バカですみませんcoldsweats01

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Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

『Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶』Cartier1(2009年3月28日~5月31日) のチケットを知人にいただき、東京国立博物館・表慶館へ行ってきました。今回の展覧会を監修するのは、世界的に活躍するデザイナーの吉岡徳仁さん。あまり普段ジュエリーにご縁がない生活を送っているせいか、どちらかというと、いま同時期に平成館の方で開催されている興福寺の『国宝 阿修羅展』のほうが・・・なんて、思ったりして・・正直あんまりピンとこずにいたのですが、一歩暗い館内に足を踏み入れたら最後、もうそこは宇宙空間、数々の星shineのようにきらめくジュエリーのケースの前に、釘付けheart02状態でした。・・・我々凡人の生活を遥かに超えた、おハイソ、ゴージャスな世界が展開されている空間にたたずんでいると、もう妄想し放題、一度でいいからこんな素敵なジュエリーを身に付け、だれぞかの素敵なエスコートで、夜会かなんかに行ってみたい!と、すっかりありえない夢を見てしまったのでした。夢ならタダだしねッcatfaceCartier2 「Story of・・・」というテーマということで、見せ方に凝った演出がなされており、ケースの中のジュエリーの背後の空間に「ホノグラム」というんですか?ぼわ~っと映像を浮かび上がらせ、宝石を注文し身に着けたマハラジャやグレース・ケリーや、エリザベートさんや女優さんたちの生き様(Story)と、身に着けていた宝石に込められていた思いが静かに繰り広げられる、この吉岡氏のホノグラムを駆使した宝石とStoryの、見せ方ならぬ魅せ方にまんまとしてやられてしまいましたheart04

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ドゥシャン・カーライ 魔法のなべと魔法のたま

見て見て~と自慢したい、Mahounotama ドゥシャン・カーライさんの「魔法のなべと魔法のたま」、ようやく手に入れました(^^♪。5年前図書館の児童書コーナーで、ふと吸い寄せられるように手にしたこの絵本。何に引かれたかって?それはごらんの通りの、この豊かな色彩のオンパレードに・・・ですよ。美しい・・・lovely。この時はまだドゥシャン・カーライさんが、どれほどの大物かは知らずにいたワタシ(*´ェ`*)。後日「不思議の国のアリス」を見て衝撃を受け、「えっ、この絵は以前図書館で見たあの人のだ!」と気づいたわけです。ずーっと心に残る絵柄だったと言うことですね。私は余程の事がなければ、5年も記憶が持続しない性質なので、レアなケースだということでしょう┐(´-`)┌、それほどのインパクトある絵なんです。

ストーリーは、「むかし、むかし、まずしい教会番が住んでいました。ある日、最後の1羽になっためんどりを市場へ売りにでかけるとちゅう、小人が出てきて、このたまととりかえないかと言うのです。そのたまは望みのものをなんでも、出してくれる魔法のたまでした。それから、教会番とおかみさんのふしぎなくらしがはじまりました。・・・んがっ、事件が次々・・・・・」という、グリムみたいな、ちょっと教訓的な内容ですね。人間の欲望って・・・まあ、あまりネタばれしないようにせねば(*≧m≦*)。

カーライさんの絵葉書や画集は、私はまだ購入はしていませんが、いわさきちひろ美術館森ヒロコ・スタシス美術館でも手に入るようですね。彼の絵本は絶版が多いみたいですが、洋書でDusan Kallay: A Magical World 」という彼の作品を網羅したものも出ているようです。(豪華本で14,000円くらいはするようです。)でも、この絵本は1990年刊ですから、もうなかなか手に入らないと思うので、皆さんも図書館で探してみてください。絶対一見の価値ありです。復刊リクエストもコーナーが出来ているみたいですね。興味がありましたら是非wink

ドゥシャン・カーライ

1948年、ブラティスラヴァ生まれ。グラフィックデザイン、挿絵、蔵書票などを中止に活躍するチェコスロバキアを代表するイラストレーター。
1966-72年カレッジ・オブ・クリエイティブアーツで美術を修める。
1973.75年と2度BIB金のリンゴ賞をうけ、「不思議の国のアリス」で、BIBグランプリ。
1988年児童文学における幅広い活動に対し国際アンデルセン賞を受賞。
『12月くんのともだちさがし』『どきどきおんがくかい』『不思議の国のアリス』「鏡の国のアリス』『カエルのおんがくたい』

耳寄り情報!:板橋区立美術館で「開館30周年記念 ドゥシャン・カーライとブラティスラヴァの作家たち」2009年11月21日(土)~2010年1月11日(月・祝)が開催されるようです!

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ヤン・クドゥラーチェクさんの河童絵本

チェコの絵本作家ヤン・クドゥラーチェク(Jan Kudlacek)さんの「Jak vodnici udobrili sumce」Kappa 。河童や魚の仲間たちを美しいきらめく様な色彩で幻想的に描いた絵本です。文章はアンデルセン賞作家のボフミル・ジーハ(Bohumil Riha)さんという方。よくクドゥラーチェクさんとコンビを組まれているそう。まずこの美しい緑色、エメラルドのような色合いのグリーンの表紙、それとこの河童?くんの、どこか孤高な姿に魅かれlovely、2日ほど悩んだ後ご購入。チェコ絵本ってどうしてこうもアーティスティックなんでしょう?芸術性高し(゚▽゚*)。ヨゼフ・チャペックさん、エヴァ・ベトナージョヴァーさん、カレル・フランタさんなど本当に素晴らしい絵を描く方が多いですよね?この本はチェコ語でかかれているので、残念ながら私には読めません。「Vodnici」とはチェコ語で「河童」?を意味するらしいですチェコにもいるんですね~河童くんw(゚o゚)w。でも日本では水木しげるみたいに河童はちょっと「妖怪」あつかいですが、チェコ版だと「妖精」みたいなものなんでしょうか?クドゥラーチェクさんの絵からは、妖怪より妖精といったほうが良いような雰囲気。ムーミンのスナフキンみたいだし。描かれているのは、川の水と同じく澄んだ大きな目の河童や魚やかえるたち(やっぱりこのピュアな雰囲気は川の精と言いたい)、葦の縦笛?のようなものを奏でていますnotes。河童くんが手に持っているのは手紙なのかしらmail?大きなナマズも出てきます。なかまたちに囲まれて、魚とたわむれて泳いだりしているけど、どこかさびしげに見える河童くん。もしかしたらストーリーは全然明るいのかもしれませんが、絵から受ける印象は私にはどこかさびしげに思えるのです。このストーリーが読めたら良いのですが・・・どなたかチェコ語わかるかたいませんかねえ?ドイツ語版「Wie die Wassermänner den wels besänftigen」も出ているようですが、日本語では未邦訳みたいです。ヤン・クドゥラーチェクさん他の本で「おかしな結婚式」というのは、日本で翻訳されているようなんですが、登場人物が似ているような感じなので、こちらを読んでみると少しは手がかりがつかめるかもしれません?クドゥラーチェクさんは他にも素晴らしい絵をたくさん書かれているようですので、少しづつ絵本を集められればいいなあと思います。お財布moneybagと相談して confident

Jan Kudlacek / ヤン・クドゥラーチェク
1928年3月9日モラフスキー・クルムロフ生まれ。1971年ライプチヒ国際図書展銅賞。ブラチスラヴァ児童図書展、絵本部門金賞。1972年ボローニャ国際絵本展、特別賞。

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栗田美術館の伊萬里と鍋島・・・と「せいろご飯」

今日のご紹介するは栗田美術館です!先日のブログで書きました足利市立美術館に続き、5/9日に美術館めぐりを強行した3件のうちの1つです。

Kurita1 栗田美術館は前から1度行ってみたかった美術館でしたhappy02。ただいまの企画展示は「伊萬里・鍋島 染付の魅力」(H21.3/14-8/30迄)です。場所は藤の花で有名な、あしかがフラワーパークの目の前。ちょうど藤の花の見ごろということで、大変なにぎわいですwobbly

Kuritashinryoku 美術館は3万坪!という広大な敷地の中に、歴史館や祈念堂や陶磁会館、茶室や山草園、陶磁研究所(工房)やミュージアムショップなど、いくつもの建物を併設した、立派な庭園のような、素晴らしく恵まれた立地の中にあります。敷地内の樹木の新緑がまぶしく美しかったbud

Kuritaseiro まず訪れた時間帯が13:00過ぎということで、まずは腹ごしらえrestaurant。最初からこちらの美術館・栗田山荘の名物「せいろご飯」をいただくというのが、今回の楽しみの一つにしていたので、栗田山荘へ直行。古い日本民家内でいただくというシチュエーションが、さらに極上のスパイスにもなり、蒸したてあつあつ、見た目の彩りも鮮やかな「せいろご飯」に大満足。非常に美味しかったです!13:00すぎということで、少し空いているかと思いきや、皆、この「せいろごはん」がお目当てらしく、注文を受けてから蒸すので、のんびり構えていくことが必要でした(笑)。我々は順番待ちNO.62で我慢強く待ちました;:゙;`(゚∀゚)`;:゙。30分くらいかな?でも待つかいはありますよ。

腹ごしらえをして、広い敷地内を移動。Kurata 本館の企画展「伊萬里・鍋島 染付の魅力」を展覧eye。17世紀前期の初期伊萬里染付、海外輸出用染付け製品、「藍柿」とも呼ばれる柿右衛門様式のもの、江戸後期の大降りの焼きもの、それから鍋島焼きと呼ばれるものの数々を見て廻りました。

伊萬里焼から見ていくと、まず江戸前期1610年代~1640年代頃の初期伊萬里は白地にシンプルに呉須で、自由なのびのびとした筆遣いで描かれ素朴な感じ。兎と柘榴柄の「伊萬里染付吹墨兎柘榴文皿」が良かったconfident。1670年代頃にオランダ東インド会社からの厳しい品質注文を受けたという柿右衛門風のものは、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色と柿右衛門の赤色が品の良いデザインで繊細で、とても美しく私好み、欲しいです。元禄年間、1690年代頃の色絵磁器になると、多色に金彩の華やかさといい、形と言いまあなんともゴージャス!この壷はどうやって運ぶんだと言うぐらい巨大なものもあり、まあ見ているだけで圧巻∑(゚∇゚|||)。
外国人が髭を洗うために、皿の縁の一部が顎の形にカットされている「ひげ皿」などもあり、日本のものが西洋に受け入れられ、さらにその土地にあうスタイルに日本の陶工たちが変化させ輸出、それが生活にとりいれられ使われていたことを知り興味深かった。水玉柄の狛犬や華やかな色を身に身体にまとった虎や馬や鳥など動物のユニークなオブジェ風のもの、日本地図や世界地図の柄や東海道五十三次の名所を繋げてデザインした皿も天保年間に最も流行した文様だったとか、多種多様のデザインが見れて面白かったですhappy01

鍋島焼には、色鍋島と藍鍋島、青磁とあるようですが、私は藍鍋島が良いと思いました。呉須の「青色」とお皿の余白の「白色」をいかしたバランスの良いデザイン(こんな感じ→鍋島青磁染付桃文皿)が、とても洒落ていて素敵ですheart02。特に雪輪柄の「鍋島青磁染付雪輪文皿」、マメのデザインでお皿の形も面白い「鍋島色絵三度豆文異形皿」が良かったです。青磁では「鍋島青磁瓢形皿」、「鍋島青磁染付芙蓉文異形皿」のような、こんな青磁と染付のミックスもあるんですね。あと、藍色の急須で素敵なデザインのものがあり、今このデザインと同じ様なものがあったら(もちろん骨董でなくレプリカみたいな日常品)、是非欲しかったです。ミュージアムショップ似たようなもの売ってないかしらと思いましたが、なかった_| ̄|○。

海外輸出用というものがこんなに作られていたなんて驚きだったし、外国人に好まれる大胆で派手なデザインのものが沢山展示されていて、面白かったです。以前江戸東京博物館で見た「薩摩焼」や「神奈川県立歴史博物館」でみた「真葛焼」もそうだけど、外国輸出品は外国人に受けるように大胆にデフォルメされてたり、アジア趣味を強調して中国風だか日本風だかわからないものだったり、西洋風なんだけどどこか変みたいなものだったり、でもこういうものを堂々と作ってしまって、海外と渡り合っていた商魂というか、日本人の意外なたくましさを感じされたりして面白いなあと思う。異文化と混ざり合うことによって、また新しいものに変化していくけど、どこかどこか珍奇でユニークヽ(´▽`)/。

しかし当時大量生産品だったのに、今では日本ではあまり残っていず、海外で状態良く保存されていたものも多いというのも、良いのか悪いのかわからないなあと思う(u_u。)。今残っている日本の文化も、廃れていかないよう、日本人の手で守るよう何らかの手段を講じて、保存していかなくてはならないのではと思いました。それには、もっと自分の国の文化に誇りを持って、日常の生活に取り入れ生かしていく意識が大事なんじゃないかなあ?なくすのは簡単だけど取り戻すのは容易ではないですから。自分たちの文化が海外にしか残っていないないなんて悲しいじゃないですかdespair

Kurita6

しかし、栗田美術館はどれだけコレクションもっているの?と思わせられる充実振りです。たしかに「世界一の収蔵数」と謳っているだけのことはある。

伊萬里とは

日本で初て生産された磁器が,伊萬里です。
伊萬里の誕生は肥前鍋島藩,今の佐賀県有田町やその近郊の窯で、1610年代に始まりました。
その生産品は伊萬里の港から各地に積み出されたため、江戸時代以来、伊萬里焼と呼ばれて今日に至っています。
伊萬里は創始から約100年の間に技術と生産体制が発展し、染付とともに1640年代から色絵の生産も始まりました。
1660年代からは、オランダ東インド会社の注文による輸出用磁器が生産され、柿右衛門様式や金襴手様式の華麗な色絵磁器が完成し、国内外で広く知られるようになりました。
18世紀以降は、一般内需向けの大小さまざまな食器が生産され、各地に供給され消費拡大していきました。(より詳細は栗田美術館HPへ)

鍋 島とは

 鍋島は伊萬里で焼かれた磁器のうち鍋島藩藩主の自家用品あるいは皇室、将軍家、諸大名に献上品や贈答品として制作されたもので権威の象徴として極めて格調の高い色絵染付磁器です。(より詳細は栗田美術館HPへ)

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ブラティスラヴァ世界絵本原画展 ドゥシャン・カーライとスタシス・エイドリゲヴィチウス

先日の土曜日に栃木・足利方面へ旦那とドライブ。いま高速道路ETC1000円乗り放題だから、私の住むダサイタマ・・・じゃなくて文化都市「彩の国さいたま」からでも、お財布が痛まずGOOD!ゴールデンウィークを避けたので、道路はスイスイでした。私たちはたいがい遠出をすると美術館めぐりをするんですが、今回も3箇所の美術館めぐりを強行smile

今日ご紹介するのは足利市立美術館。伺うのは2度目です。すぐそばに「足利学校」や「ばんな寺」など、由緒正しき名所が散在する、落ち着いた町です。写真は現代的な建物の足利市立美術館。Ashikagamuseum 目の前にも画廊が一軒あり、ちょっと覗いて見たかったのですが、時間の関係上、次回に。足利は、先日テレビ朝日放映の番組「ちい散歩」でも取り上げていて、食べ物に目がない私は、番組で紹介されていた地元名物「いもフライ」なんかを食べてみたかったのですがweep、今回は、強行スケジュールということもあり、こちらも次回のお楽しみに。美術館には前回は『牧島如鳩展』で伺ったのですが、今回のお目当ては、Burasuthirava 『ブラティスラヴァ世界絵本原画展-歴代グランプリ作家とその仕事展』(2009年4/4-5/17まで)です。1967-2005年までの歴代受賞者11名と2007年度受賞者に焦点を絞った展示で、私のお目当てはドゥシャン・カーライ(スロヴァキア)とスタシス・エイドリゲヴィチウス(ポーランド)heart

ドゥシャン・カーライは1983年にグランプリ受賞、スタシス・エイドリゲヴィチウスは1991年のグランプリ受賞者です。二人ともすでに絵本を何冊か出しているのですが、もうなかなか手に入れることが難しいのです。特にカーライの「不思議の国のアリス」とエイドリゲヴィチウスの「クレセント・ムーン」は喉から手が出るほど欲しいのですが、いまはかなりプレミアついてます。嬉しいことに、その不思議の国のアリスが、原画のそばにのケースの中に大事に収められていましたhappy02!カーライの原画は3点、「ヴェニスの商人」(W. Shakespeare 原作)と「真夏の夜の夢」(W. Shakespeare 原作)、そして『王女様の誕生日』(O. Wilde 原作)の3点です。やはり絵本では再現しきれない、鉛筆の跡や筆遣いが、仕事の丁寧さを物語っていて感激!ガッシュを使った虹のような多色の色使いが、とてもこの世のものとは思えない、幻想的なハーモニーを醸し出しています。こんなに多色でも調和が取れていて、品があるんです。

エイドリゲヴィチウスも原画は『ながぐつをはいたねこ』(C. Perrault 原作)が2点に、「氷の女」1点です。こちらもガッシュで描かれた原画で、氷の女なんて、ちょっと、いや・・かなり怖いcoldsweats02雰囲気の絵柄、シュールでダーク、幻想的ですが、その独特な雰囲気がまた持ち味というか、良いのですよ。『ながぐつをはいたねこ』といっても、かわいいキャラというより大人向きの絵柄ですかね。

他にいいなと思った作品は、エヴァ・ベドナージョヴァー(チェコ)、ハンヌ・タイナ(フィンランド)、それからドライフラワーを素材にコラージュした原画で、絵本として印刷製本されると、その部分がまるでセロファンのような透明な質感で再現されていて面白いと思った、ホダ・ハダディ(イラン)さん(だったと思う)の作品など「収穫あり!」と思わせられた展示でした。日本の作家も荒井良二、瀬川康男、スズキコージさんはじめ沢山の方の作品があり、とても見ごたえありました。ミュージアムショップで、作家の絵本が手に入れられればいいのなあと思っていたんですが、一部の作家のものしかなく(それも日本の作家のものがほとんど)ちょっと残念でしたthink

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北園克衛「VOU」の詩人・黒田維理さん

黒田維理さんの詩集「サムシング・クール(SOMETHING COOL)」。Somethingcool この詩集は、「これ、良いから読んでみて!」と、ある人からプレゼントされたものです。表紙はごらんのとおりのかっこよさ!(って写真小さいからわかるかな?)・・・で、中の詩は?と・・・これはsign03と、またしても衝撃thunderをうけてしまった1冊です。自分のなかで、モダニズムってなに?なんなんだ???ってくらい衝撃的だったのがこの黒田維理さんでした。「詩」って「読んで感じる」だけじゃなく、「目で見て感じる」ものでもあるんですね?って初めて体感した。でもって、私には音notesまで聞こえてきましたよ、それもJAZZの(* ̄ー ̄*)。

まず、この装丁。詩の文字組みも、読んだときの「視覚の効果」みたいなものを、とても計算されたんだろうなーというくらいアーティスティックでクールhappy02です!全体的にさり気ない演出がなされているというか(゚▽゚*)。

この詩集の中で、私の好きな作品は、選べないくらいどれもみんな良いのだけれど、視覚デザインを1番感じさせるということでは、まず「雨のランデ・ブー」。文字組みがパラソルに見えるように組まれているのhappy02!あと「海のナプキン」「Le Napperon du Naples」「電気ギター」「溶解」「ながい影のミステリ」「秋のジョッキー」なんかも個人的に好きheart01。モダンでシュールな感じもするし、品のいいエロティックさも感じるwink。"お嬢さん galop だ~"horsenote

イラストレーターの原田治さんも、黒田維理さんの大ファンみたいで、ご自身のブログ「原田治ノート」でも維理さんのことを書いてらっしゃる。

ちょこっと引用させていただくと・・・

「黒田維理詩集「サムシング・クール」が復刻されました。ぼくにとっても近頃こんなに嬉しいニュースはありません。ひとへにご遺族の方々のご尽力の賜物です。装丁本文に至るまでオリジナルそのままの復刻です。原本は1958年に、おそらく100か200部くらいの少ない冊数で、オニオン書房から出版されています。活字の横組に縦組を自由自在に扱った詩のレイアウトは、いま見てもモダニズムの風が吹いているかのような視覚効果があります。また3頁にわたる北園克衛のPREFACE(序文)は、未だ北園克衛関連書にも掲載されたことがないものと思われます。かつてこの詩集を出された後は、同人VOUからも離れて、執筆活動を長い間やめられていました。昔、その理由を黒田さんに訊ねてみたら、「ポール・ヴァレリーの顰に倣って」とだけお答えになりました。」(原田治さんブログ:原田治ノートhttp://d.hatena.ne.jp/osamuharada/20070208より)

"ポール・ヴァレリーの顰に倣って"って台詞、なんかかっこいいですねlovely

黒田維理さんは、北園克衛の「VOU」で活躍されていた方で、この「サムシング・クール」は、なんと50年程前の1958年に限定発売されたものの復刻版!正確には51年ですよcoldsweats02長~い時を経て、甦ったという、それまでにずっと静かな?魅力を発信し続けていて、きっとその魅力ゆえ、復刊を求める声も多かった、読み手・書き手相思相愛の幸せな詩集ということなのでしょうhappy01。今読んでも、全然古さとか感じさせないしヽ(´▽`)/。装丁も、あえて縦長のペーパーバック仕立てにしてる=「粋」みたいな。私には大人の洒落ッ気というか、遊びゴコロみたいのものを感じさせられた詩集です。こんな風に自分の思う様に本が作れるなんて、アーティストにとって幸せなことですよねwink

そして北園克衛のすごさもこれをきっかけに知りました(^0_0^)!世の中にはすごい才能の人がいっぱいいるんですね。

この本に出合えなかったら、全然知らずに一生を終えてしまうところだった!(^^)!yo

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醍醐芳晴 WatercolorsⅡ

 水彩画家の醍醐芳晴さん。水彩画を描く画家では、私はワイエス、ターナー、ヘレン・アリンガム、ウイリアム・ブレイクなんかが好きなのですが、日本のアーティストで、今わたしの一押しの水彩画家さんは誰かというと・・・・・それはなんといっても醍醐芳晴さんです!いわさきちひろ、安野光雅、永山裕子、橋本不二子さんも素晴らしいけれど、本当の「水彩画」とはこういうものなんだ」と一番最初に感じさせてくれたのは、私のとって醍醐芳晴さんでした。醍醐さんの右にでるものはいない!と今でも心底思っています!(笑)

 洒落た甘く優雅な雰囲気までも1枚の絵のなかに包み込んで描くその力量は他の追従を許しません!絵の前に立つと、絵の醸し出す雰囲気に圧巻されました。私が思うに、水彩だけでなく、油絵だって日本画だって、何であれ、「絵画」っていうものは、そのモチーフをただ写真のように綺麗に再現することでは成り立たないもの、それは「絵」とはまた別物だと思っています。作家の持つ感性というフィルターを通して、どこまで目に見えるもの以外のものを1枚の画面に描きこめるか、それがイコール作家さんの力量と言うものなのではないかなと思うわけです(すっごくエラそうにすみません!)。
 「空気を描き込む」って、そう簡単に出来ることではなく、とても難しいことです。感性が豊かでも、技術が無くては本当に描きたいものに、はるか遠い表現になってしまうし、その逆もまたしかりです。醍醐さんの、美しい透明感と豊かな色彩で描かれた静物や人物や風景を見ると、水彩絵の具本来の特徴というか、素材のもつ良さを十分に理解されて、なおかつそれを引き出す感性と相当の技術をお持ちの画家さんなんだなと思います。

 醍醐芳晴さんが2年おきに横浜でされている展覧会、いつもすごく楽しみにしていて、だいたいいつもは12月頃されるので、そのつもりだったのですが、今回は4月ということで、ちょうどプライベートがいそがしい時期と重なり、残念ながら伺えませんでした。本当に、本当にがっかりです・・・でも、そのかわりと言っては何ですが、展覧会に合わせ醍醐先生の出された水彩画集『醍醐芳晴WatercolorsⅡ透明水彩作品集』(如月出版) Watercolors2 を手に入れ(出版社さんに問い合わせたら即送ってくれましたよ!)、涎たらしながら見入っています(笑)かぶりつき状態です。先生の画集は、数年前に出された『醍醐芳晴透明水彩作品集~still life・landscape・figure~Daigo1 』も、私は持っていて、これはこれでもちろん素晴らしいのだけれど、今回の『醍醐芳晴WatercolorsⅡ透明水彩作品集』は、前回のものより、印刷の色や紙にもこだわられたのか、オリジナルの作品に近い色合いで再現されていて、と~っても素敵です。!最近私の見た「画集」といわれるもののなかでも、このクオリティーは高い!ものすご~くお勧めですgood!先生の作品の中では人物画・風景画ももちろん素晴らしいけれと、私はやっぱり静物画が好きですheart04。薔薇や葡萄やワイン壜、時計など、いくつかのモチーフを組み合わせた構図になんとも透明感のある色の組み合わせが、優雅で品のある趣きですwine。いつかこんな素晴らしい絵に似合うゴージャスなお家に住みたい!いや、望みだけで終らないように、人生頑張ろう!この画集はもちろん私の愛蔵書。いつか本物の作品も欲しいけど、お金がたまるまでガマン・・でもいつか絶対・・(゚▽゚*)

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ベクシンスキー

ポーランドの画家ズシスワフ・ベクシンスキー(ZDZISLAW BEKSINSKI)さんの画集「THE FANTASTIC ART OF BEKSINSKI」。Beksunski モンス・デジデリオを思わせる廃墟群や骸骨や異形のものたちが、退廃的ながらどこか崇高で、神秘的に描かれている。宗教的雰囲気さえ漂よい、これはもう至高の美しさといって良いかもdiamond

死とエロス、絶望と希望、終焉と始まり、崩壊と再生、骸骨が祈りのポースをとったまま朽ち果て、背後には永遠無限の時が静かに流れる。絶望的な地上風景が展開される中、どこか希望を見出すような光りをまとう天空、荒涼とした世界をさまよい続ける異形のものたち。いつか時が満ち、復活することを夢見ているかのよう。

好き嫌いは分かれると思いますが、人を惹き付けるフォースのある作品ですね。ここまで独自のワールドを展開してしまったベクシンスキーさんという人の人生が、どのようなものであったか非常に気になるところであります。普通の、のほほ~んとしたおだやかで幸福な生活からは、決して生まれ得ないと思うから。文句なく美しいです。

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«「The Children of Lir」ガナディ・スピリン