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2009年5月

キューピーさん(たらこじゃないよ)

Op123 キューピーって某マヨネーズ会社の社名&ロゴみたいにもなっているし、日本で知らない人はいないし、ディズニーのミッキーマウスにもひけをとらないほど世界1.2を争うくらい有名なキャラクターだと思うけど、なんとなくアメリカ発?くらいなもので、ルーツを知らない人も多いのではないかと思う。キューピーは1909年、ローズ・オニールさんというアメリカ人女性イラストレーターが作り出したキャラクターで、アメリカの婦人雑誌「レディース・ホーム・ジャーナル」に掲載されたのが最初。皆が良く知っている手を広げたハダカの赤ちゃんのような、キューピー人形は、1913年にドイツで「ビスクドール」と言う形で発売されたものです。愛らしいキャラクターはブームとなり大ヒット、いろいろなグッズが生み出され、アメリカでは「キューピー狂時代」とまで言われ、それは今のキャラクターブームのさきがけといえるものでした。それからいままで、どうもキャラクターの認知が先行している感が否めないけれど、そもそもはローズ・オニールさんが、キューピーの絵物語を「母親が子供に読んで聞かせてあげてほしい」という願を込めて描いたのが最初です。Qp45キューピー」といいうのは1人だけでなく、たくさんいるんです。つまり「キューピー」というのは種族みたいなもので、キューピーヴィレというキューピーちゃんの住む村があり、チーフ、アーミー、クック、カーペンター、オーヴァーシューズ、ガーデナー、ボイス、ライフガード、インストラクター、ボンエット、ブランディブー、それからキューピーとそっくりなお顔をした「キューピー犬(キューピートゥドル)」という、一人一人名前と個性のあるキャラクターが、それぞれの力を合わせて、困ってたり落ち込んでいたりしている人間や、妖精や、お化けや、動物、あらゆる生きとしいけるもの達を一生懸命助けてあげる、心温まるかわいくやさしいお話なんです。ここにはブームとか商戦とか関係なく、ローズ・オニールさんが愛しい子どもを愛で育てるような感じで、自分の世界を大切に表現した姿が見受けられます。イラストをみればそれが良く伝わります。キューピーの誕生にあたってのローズさんのエピソードです

「ある夜、わたしは夢をみました。私の周りを妖精のような小さなものが『キューピー』『キューピー』と呼びながら飛び回っていました。ひとりが小鳥のようにわたしの肩にとまりました。奇妙な感覚がしましたが、すぐに彼らが彼らのおなかのように真ん丸い温かなハートを持っていることがわかりました。そして彼らは哲学であると気づきました。」

どのキューピーさんもけなげで誠実でまじめで一生懸命で明るいです。ローズ・オニールさんはそのようなキューピーちゃんたちの愛の行動、「いいことを楽しい方法(Funny Way)で行う」ことを、「キューピッシュ・ラブ」と呼んだのでした。

某マヨネーズなんかに使われちゃうと、大量生産品というか、あとマスメディアの勢いに流され、どうもその辺の本来の姿が見えなくなっちゃうのが残念です。本当のキューピーちゃんの姿を知って欲しくて今回はテーマを「キューピー」としました。

Qpheart キューピッシュラブを美しい詩とイラストで1冊のミニ絵本にまとめられた「ハートとキューピーOpheart2

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うさぽんの絵本 THE GOLDEN EGG BOOK マーガレット・ワイズ・ブラウン

Kintama_2 「むかし あるところに いっぴきの ちいさい おすの うさぎが いました。うさぎは、ひとりぼっちでした。 あるひ うさぎは たまごをみつけました。そのたまごの なかで、なにか うごいている おとが きこえました。なんだったのでしょう?」

という出だしから始まる「THE GOLDEN EGG BOOK きんの たまごの ほん」。好奇心旺盛なウサギがとっても可愛い絵本heart。うさぎさんを飼われたかたならご存知と思いますが、うさぽんって想像以上に好奇心旺盛な生き物なんですよね。この絵本に出てくるやんちゃなうさは、とても表情豊か( ^ω^ )。好奇心いっぱいで、偶然見つけたたまごに興味深々・・・突付いたり、中に何が入っているのか想像をめぐらしたり、でも人間の子供と同じく、途中で飽きて眠くなっちゃったり・・・・・うさの自由でのびのびした姿が、なんとも微笑ましい。原作はMargaret Wise Brown (マーガレット・ワイズ・ブラウン)、イラストはLeonard Weisgard( レナード・ワイスガード) さんです。

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんは1910年ブルックリンで生まれ。
ヴァージニア州のホリンズ・カレッジ大学を卒業後、ニューヨーク市のバンク・ストリート教育大学に進み、大学創設者ルーシー・ミッチェルに影響を受け作家を志願。ミッチャルが創立した出版社に編集長、作家として活躍。「おやすみ おつきさま」をはじめ140冊以上の作品を残す。

レナード・ワイスガードさんは1916年コネティカット州ニューヘイブン生まれ。ブルックリンのプラット・インスティテュートで商業美術を学び、モダンダンサーなどを経験した後、the New Yorker、Harper's Bazzar誌などで美術担当、その間物語とイラストレーションの両分野で子どもの本の創作を志す。アフリカのコンゴーの洞穴画、ドイツの聖書挿絵、フランス、ロシアの絵本、アメリカ初期の絵画などを多面的に学ぶ。1947年『The Little Island』(ゴールデン・マクドナルド文)でコールデコット賞受賞、その他の作品でAmerican Institute of Graphic Art賞、the Society of Illustrators賞など受賞。今世紀アメリカで最もすぐれたイラストレーターの一人に数えられ、その作品は150冊余りもある。

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ハンヌ・タイナの水彩画絵本

ハンヌ・タイナさんの水彩絵本「ちいさなおうさま」、Chiisanaousama なかなか今手に入らないレア本なのですが、わたくしラッキーなことに、手に入れてしまいました!表紙に描かれている扉の影から顔を覗かせている「茶トラネコ」、この絵が、まだ1歳に満たないうちのニャンにクリソツなんで、親バカなんですが、そういった意味でも私にとってお宝な一冊なんです。この茶トラがまた巨大。おうさまより顔もからだも大きいのが、おかしくてかわいい。実はこの絵本、「1987年ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞グランプリ受賞作」という大変栄誉ある賞を受賞した作品なんです!お話はというと、

「海辺にぽつんと建つお城に、おうさまがたったひとりで住んでいました。おうさまは毎日、さびしくてなりません。童話の本に出てくる他のおうさまのように、ケライがほしいと思いますが、まわりにはだれもいないのでした。そんなある日、お城にネコがやってきます。ケライができたと、おうさまは大喜び。このときから、おうさまの暮らしは変わりはじめました。・・・・・」

「ケライ・ケライ」なんていっているけど、それはそれは人の良い、でも誰よりも孤独な「おうさま」が、トツゼン現れた茶トラネコと一緒に暮らすようになり、熱心に面倒をみるうちに、おうさま自身の生活が豊か・・・といっても物質的にというわけでなく、人とのかかわりが持てるようになり、人により人生が豊かになる、というほのぼのなお話です。

この絵本は水彩画で描かれていまして、どのぺージも大変美しく繊細に丁寧に描かれています。図書館の窓ガラスやお城のステンドグラス、お庭や村々が水彩画特有の光りを含んださわやかな色合いで描かれています。私のお気に入りは、ネコにおうさまが「タイのおかしら?」を給仕する場面です。丸いドームの光りが差し込むお部屋で、嬉しそうなお顔でネコが食事をするの。うちの子とダブる・・・本当に良かったね、トラ!(ほんと親バカですみません)

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Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

『Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶』Cartier1(2009年3月28日~5月31日) のチケットを知人にいただき、東京国立博物館・表慶館へ行ってきました。今回の展覧会を監修するのは、世界的に活躍するデザイナーの吉岡徳仁さん。あまり普段ジュエリーにご縁がない生活を送っているせいか、どちらかというと、いま同時期に平成館の方で開催されている興福寺の『国宝 阿修羅展』のほうが・・・なんて、思ったりして・・正直あんまりピンとこずにいたのですが、一歩暗い館内に足を踏み入れたら最後、もうそこは宇宙空間、数々の星のようにきらめくジュエリーのケースの前に、釘付け状態でした。・・・我々凡人の生活を遥かに超えた、おハイソ、ゴージャスな世界が展開されている空間にたたずんでいると、もう妄想し放題、一度でいいからこんな素敵なジュエリーを身に付け、だれぞかの素敵なエスコートで、夜会かなんかに行ってみたい!と、すっかりありえない夢を見てしまったのでした。夢ならタダだしねッ!Cartier2 「Story of・・・」というテーマということで、見せ方に凝った演出がなされており、ケースの中のジュエリーの背後の空間に「ホノグラム」というんですか?ぼわ~っと映像を浮かび上がらせ、宝石を注文し身に着けたマハラジャやグレース・ケリーや、エリザベートさんや女優さんたちの生き様(Story)と、身に着けていた宝石に込められていた思いが静かに繰り広げられる、この吉岡氏のホノグラムを駆使した宝石とStoryの、見せ方ならぬ魅せ方にまんまとしてやられてしまいました。

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ドゥシャン・カーライ 魔法のなべと魔法のたま

見て見て~と自慢したい、Mahounotama ドゥシャン・カーライさんの「魔法のなべと魔法のたま」、ようやく手に入れました(^^♪。5年前図書館の児童書コーナーで、ふと吸い寄せられるように手にしたこの絵本。何に引かれたかって?それはごらんの通りの、この豊かな色彩のオンパレードに・・・ですよ。美しい・・・。この時はまだドゥシャン・カーライさんが、どれほどの大物かは知らずにいたワタシ(*´ェ`*)。後日「不思議の国のアリス」を見て衝撃を受け、「えっ、この絵は以前図書館で見たあの人のだ!」と気づいたわけです。ずーっと心に残る絵柄だったと言うことですね。私は余程の事がなければ、5年も記憶が持続しない性質なので、レアなケースだということでしょう┐(´-`)┌、それほどのインパクトある絵なんです。

ストーリーは、「むかし、むかし、まずしい教会番が住んでいました。ある日、最後の1羽になっためんどりを市場へ売りにでかけるとちゅう、小人が出てきて、このたまととりかえないかと言うのです。そのたまは望みのものをなんでも、出してくれる魔法のたまでした。それから、教会番とおかみさんのふしぎなくらしがはじまりました。・・・んがっ、事件が次々・・・・・」という、グリムみたいな、ちょっと教訓的な内容ですね。人間の欲望って・・・まあ、あまりネタばれしないようにせねば(*≧m≦*)。

カーライさんの絵葉書や画集は、私はまだ購入はしていませんが、いわさきちひろ美術館森ヒロコ・スタシス美術館でも手に入るようですね。彼の絵本は絶版が多いみたいですが、洋書でDusan Kallay: A Magical World 」という彼の作品を網羅したものも出ているようです。(豪華本で14,000円くらいはするようです。)でも、この絵本は1990年刊ですから、もうなかなか手に入らないと思うので、皆さんも図書館で探してみてください。絶対一見の価値ありです。復刊リクエストもコーナーが出来ているみたいですね。興味がありましたら是非!

ドゥシャン・カーライ

1948年、ブラティスラヴァ生まれ。グラフィックデザイン、挿絵、蔵書票などを中止に活躍するチェコスロバキアを代表するイラストレーター。
1966-72年カレッジ・オブ・クリエイティブアーツで美術を修める。
1973.75年と2度BIB金のリンゴ賞をうけ、「不思議の国のアリス」で、BIBグランプリ。
1988年児童文学における幅広い活動に対し国際アンデルセン賞を受賞。
『12月くんのともだちさがし』『どきどきおんがくかい』『不思議の国のアリス』「鏡の国のアリス』『カエルのおんがくたい』

耳寄り情報!:板橋区立美術館で「開館30周年記念 ドゥシャン・カーライとブラティスラヴァの作家たち」2009年11月21日(土)~2010年1月11日(月・祝)が開催されるようです!

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ヤン・クドゥラーチェクさんの河童絵本

チェコの絵本作家ヤン・クドゥラーチェク(Jan Kudlacek)さんの「Jak vodnici udobrili sumce」Kappa 。河童や魚の仲間たちを美しいきらめく様な色彩で幻想的に描いた絵本です。文章はアンデルセン賞作家のボフミル・ジーハ(Bohumil Riha)さんという方。よくクドゥラーチェクさんとコンビを組まれているそう。まずこの美しい緑色、エメラルドのような色合いのグリーンの表紙、それとこの河童?くんの、どこか孤高な姿に魅かれ、2日ほど悩んだ後ご購入。チェコ絵本ってどうしてこうもアーティスティックなんでしょう?芸術性高し(゚▽゚*)。ヨゼフ・チャペックさん、エヴァ・ベトナージョヴァーさん、カレル・フランタさんなど本当に素晴らしい絵を描く方が多いですよね?この本はチェコ語でかかれているので、残念ながら私には読めません。「Vodnici」とはチェコ語で「河童」?を意味するらしいですチェコにもいるんですね~河童くんw(゚o゚)w。でも日本では水木しげるみたいに河童はちょっと「妖怪」あつかいですが、チェコ版だと「妖精」みたいなものなんでしょうか?クドゥラーチェクさんの絵からは、妖怪より妖精といったほうが良いような雰囲気。ムーミンのスナフキンみたいだし。描かれているのは、川の水と同じく澄んだ大きな目の河童や魚やかえるたち(やっぱりこのピュアな雰囲気は川の精と言いたい)、葦の縦笛?のようなものを奏でています。河童くんが手に持っているのは手紙なのかしらmail?大きなナマズも出てきます。なかまたちに囲まれて、魚とたわむれて泳いだりしているけど、どこかさびしげに見える河童くん。もしかしたらストーリーは全然明るいのかもしれませんが、絵から受ける印象は私にはどこかさびしげに思えるのです。このストーリーが読めたら良いのですが・・・どなたかチェコ語わかるかたいませんかねえ?ドイツ語版「Wie die Wassermänner den wels besänftigen」も出ているようですが、日本語では未邦訳みたいです。ヤン・クドゥラーチェクさん他の本で「おかしな結婚式」というのは、日本で翻訳されているようなんですが、登場人物が似ているような感じなので、こちらを読んでみると少しは手がかりがつかめるかもしれません?クドゥラーチェクさんは他にも素晴らしい絵をたくさん書かれているようですので、少しづつ絵本を集められればいいなあと思います。お財布と相談して・・。

Jan Kudlacek / ヤン・クドゥラーチェク
1928年3月9日モラフスキー・クルムロフ生まれ。1971年ライプチヒ国際図書展銅賞。ブラチスラヴァ児童図書展、絵本部門金賞。1972年ボローニャ国際絵本展、特別賞。

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栗田美術館の伊萬里と鍋島・・・と「せいろご飯」

今日のご紹介するは栗田美術館です!先日のブログで書きました足利市立美術館に続き、5/9日に美術館めぐりを強行した3件のうちの1つです。

Kurita1 栗田美術館は前から1度行ってみたかった美術館でした。ただいまの企画展示は「伊萬里・鍋島 染付の魅力」(H21.3/14-8/30迄)です。場所は藤の花で有名な、あしかがフラワーパークの目の前。ちょうど藤の花の見ごろということで、大変なにぎわいです。

Kuritashinryoku 美術館は3万坪!という広大な敷地の中に、歴史館や祈念堂や陶磁会館、茶室や山草園、陶磁研究所(工房)やミュージアムショップなど、いくつもの建物を併設した、立派な庭園のような、素晴らしく恵まれた立地の中にあります。敷地内の樹木の新緑がまぶしく美しかった。

Kuritaseiro まず訪れた時間帯が13:00過ぎということで、まずは腹ごしらえ。最初からこちらの美術館・栗田山荘の名物「せいろご飯」をいただくというのが、今回の楽しみの一つにしていたので、栗田山荘へ直行。古い日本民家内でいただくというシチュエーションが、さらに極上のスパイスにもなり、蒸したてあつあつ、見た目の彩りも鮮やかな「せいろご飯」に大満足。非常に美味しかったです!13:00すぎということで、少し空いているかと思いきや、皆、この「せいろごはん」がお目当てらしく、注文を受けてから蒸すので、のんびり構えていくことが必要でした(笑)。我々は順番待ちNO.62で我慢強く待ちました;:゙;`(゚∀゚)`;:゙。30分くらいかな?でも待つかいはありますよ。

腹ごしらえをして、広い敷地内を移動。Kurata 本館の企画展「伊萬里・鍋島 染付の魅力」を展覧eye。17世紀前期の初期伊萬里染付、海外輸出用染付け製品、「藍柿」とも呼ばれる柿右衛門様式のもの、江戸後期の大降りの焼きもの、それから鍋島焼きと呼ばれるものの数々を見て廻りました。

伊萬里焼から見ていくと、まず江戸前期1610年代~1640年代頃の初期伊萬里は白地にシンプルに呉須で、自由なのびのびとした筆遣いで描かれ素朴な感じ。兎と柘榴柄の「伊萬里染付吹墨兎柘榴文皿」が良かった。1670年代頃にオランダ東インド会社からの厳しい品質注文を受けたという柿右衛門風のものは、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色と柿右衛門の赤色が品の良いデザインで繊細で、とても美しく私好み、欲しいです。元禄年間、1690年代頃の色絵磁器になると、多色に金彩の華やかさといい、形と言いまあなんともゴージャス!この壷はどうやって運ぶんだと言うぐらい巨大なものもあり、まあ見ているだけで圧巻∑(゚∇゚|||)。
外国人が髭を洗うために、皿の縁の一部が顎の形にカットされている「ひげ皿」などもあり、日本のものが西洋に受け入れられ、さらにその土地にあうスタイルに日本の陶工たちが変化させ輸出、それが生活にとりいれられ使われていたことを知り興味深かった。水玉柄の狛犬や華やかな色を身に身体にまとった虎や馬や鳥など動物のユニークなオブジェ風のもの、日本地図や世界地図の柄や東海道五十三次の名所を繋げてデザインした皿も天保年間に最も流行した文様だったとか、多種多様のデザインが見れて面白かったです。

鍋島焼には、色鍋島と藍鍋島、青磁とあるようですが、私は藍鍋島が良いと思いました。呉須の「青色」とお皿の余白の「白色」をいかしたバランスの良いデザイン(こんな感じ→鍋島青磁染付桃文皿)が、とても洒落ていて素敵です。特に雪輪柄の「鍋島青磁染付雪輪文皿」、マメのデザインでお皿の形も面白い「鍋島色絵三度豆文異形皿」が良かったです。青磁では「鍋島青磁瓢形皿」、「鍋島青磁染付芙蓉文異形皿」のような、こんな青磁と染付のミックスもあるんですね。あと、藍色の急須で素敵なデザインのものがあり、今このデザインと同じ様なものがあったら(もちろん骨董でなくレプリカみたいな日常品)、是非欲しかったです。ミュージアムショップ似たようなもの売ってないかしらと思いましたが、なかった_| ̄|○。

海外輸出用というものがこんなに作られていたなんて驚きだったし、外国人に好まれる大胆で派手なデザインのものが沢山展示されていて、面白かったです。以前江戸東京博物館で見た「薩摩焼」や「神奈川県立歴史博物館」でみた「真葛焼」もそうだけど、外国輸出品は外国人に受けるように大胆にデフォルメされてたり、アジア趣味を強調して中国風だか日本風だかわからないものだったり、西洋風なんだけどどこか変みたいなものだったり、でもこういうものを堂々と作ってしまって、海外と渡り合っていた商魂というか、日本人の意外なたくましさを感じされたりして面白いなあと思う。異文化と混ざり合うことによって、また新しいものに変化していくけど、どこかどこか珍奇でユニークヽ(´▽`)/。

しかし当時大量生産品だったのに、今では日本ではあまり残っていず、海外で状態良く保存されていたものも多いというのも、良いのか悪いのかわからないなあと思う(u_u。)。今残っている日本の文化も、廃れていかないよう、日本人の手で守るよう何らかの手段を講じて、保存していかなくてはならないのではと思いました。それには、もっと自分の国の文化に誇りを持って、日常の生活に取り入れ生かしていく意識が大事なんじゃないかなあ?なくすのは簡単だけど取り戻すのは容易ではないですから。自分たちの文化が海外にしか残っていないないなんて悲しいじゃないですか。

Kurita6

しかし、栗田美術館はどれだけコレクションもっているの?と思わせられる充実振りです。たしかに「世界一の収蔵数」と謳っているだけのことはある。

伊萬里とは

日本で初て生産された磁器が,伊萬里です。
伊萬里の誕生は肥前鍋島藩,今の佐賀県有田町やその近郊の窯で、1610年代に始まりました。
その生産品は伊萬里の港から各地に積み出されたため、江戸時代以来、伊萬里焼と呼ばれて今日に至っています。
伊萬里は創始から約100年の間に技術と生産体制が発展し、染付とともに1640年代から色絵の生産も始まりました。
1660年代からは、オランダ東インド会社の注文による輸出用磁器が生産され、柿右衛門様式や金襴手様式の華麗な色絵磁器が完成し、国内外で広く知られるようになりました。
18世紀以降は、一般内需向けの大小さまざまな食器が生産され、各地に供給され消費拡大していきました。(より詳細は栗田美術館HPへ)

鍋 島とは

 鍋島は伊萬里で焼かれた磁器のうち鍋島藩藩主の自家用品あるいは皇室、将軍家、諸大名に献上品や贈答品として制作されたもので権威の象徴として極めて格調の高い色絵染付磁器です。(より詳細は栗田美術館HPへ)

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ブラティスラヴァ世界絵本原画展 ドゥシャン・カーライとスタシス・エイドリゲヴィチウス

先日の土曜日に栃木・足利方面へ旦那とドライブ。いま高速道路ETC1000円乗り放題だから、私の住むダサイタマ・・・じゃなくて文化都市「彩の国さいたま」からでも、お財布が痛まずGOOD!ゴールデンウィークを避けたので、道路はスイスイでした。私たちはたいがい遠出をすると美術館めぐりをするんですが、今回も3箇所の美術館めぐりを強行!

今日ご紹介するのは足利市立美術館。伺うのは2度目です。すぐそばに「足利学校」や「ばんな寺」など、由緒正しき名所が散在する、落ち着いた町です。写真は現代的な建物の足利市立美術館。Ashikagamuseum 目の前にも画廊が一軒あり、ちょっと覗いて見たかったのですが、時間の関係上、次回に。足利は、先日テレビ朝日放映の番組「ちい散歩」でも取り上げていて、食べ物に目がない私は、番組で紹介されていた地元名物「いもフライ」なんかを食べてみたかったのですが、今回は、強行スケジュールということもあり、こちらも次回のお楽しみに。美術館には前回は『牧島如鳩展』で伺ったのですが、今回のお目当ては、Burasuthirava 『ブラティスラヴァ世界絵本原画展-歴代グランプリ作家とその仕事展』(2009年4/4-5/17まで)です。1967-2005年までの歴代受賞者11名と2007年度受賞者に焦点を絞った展示で、私のお目当てはドゥシャン・カーライ(スロヴァキア)とスタシス・エイドリゲヴィチウス(ポーランド)。

ドゥシャン・カーライは1983年にグランプリ受賞、スタシス・エイドリゲヴィチウスは1991年のグランプリ受賞者です。二人ともすでに絵本を何冊か出しているのですが、もうなかなか手に入れることが難しいのです。特にカーライの「不思議の国のアリス」とエイドリゲヴィチウスの「クレセント・ムーン」は喉から手が出るほど欲しいのですが、いまはかなりプレミアついてます。嬉しいことに、その不思議の国のアリスが、原画のそばにのケースの中に大事に収められていました!カーライの原画は3点、「ヴェニスの商人」(W. Shakespeare 原作)と「真夏の夜の夢」(W. Shakespeare 原作)、そして『王女様の誕生日』(O. Wilde 原作)の3点です。やはり絵本では再現しきれない、鉛筆の跡や筆遣いが、仕事の丁寧さを物語っていて感激!ガッシュを使った虹のような多色の色使いが、とてもこの世のものとは思えない、幻想的なハーモニーを醸し出しています。こんなに多色でも調和が取れていて、品があるんです。

エイドリゲヴィチウスも原画は『ながぐつをはいたねこ』(C. Perrault 原作)が2点に、「氷の女」1点です。こちらもガッシュで描かれた原画で、氷の女なんて、ちょっと、いや・・かなり怖い雰囲気の絵柄、シュールでダーク、幻想的ですが、その独特な雰囲気がまた持ち味というか、良いのですよ。『ながぐつをはいたねこ』といっても、かわいいキャラというより大人向きの絵柄ですかね。

他にいいなと思った作品は、エヴァ・ベドナージョヴァー(チェコ)、ハンヌ・タイナ(フィンランド)、それからドライフラワーを素材にコラージュした原画で、絵本として印刷製本されると、その部分がまるでセロファンのような透明な質感で再現されていて面白いと思った、ホダ・ハダディ(イラン)さん(だったと思う)の作品など「収穫あり!」と思わせられた展示でした。日本の作家も荒井良二、瀬川康男、スズキコージさんはじめ沢山の方の作品があり、とても見ごたえありました。ミュージアムショップで、作家の絵本が手に入れられればいいのなあと思っていたんですが、一部の作家のものしかなく(それも日本の作家のものがほとんど)ちょっと残念でした。

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北園克衛「VOU」の詩人・黒田維理さん

黒田維理さんの詩集「サムシング・クール(SOMETHING COOL)」。Somethingcool この詩集は、「これ、良いから読んでみて!」と、ある人からプレゼントされたものです。表紙はごらんのとおりのかっこよさ!(って写真小さいからわかるかな?)・・・で、中の詩は?と・・・これはsign03と、またしても衝撃thunderをうけてしまった1冊です。自分のなかで、モダニズムってなに?なんなんだ???ってくらい衝撃的だったのがこの黒田維理さんでした。「詩」って「読んで感じる」だけじゃなく、「目で見て感じる」ものでもあるんですね?って初めて体感した。でもって、私には音notesまで聞こえてきましたよ、それもJAZZの(* ̄ー ̄*)。

まず、この装丁。詩の文字組みも、読んだときの「視覚の効果」みたいなものを、とても計算されたんだろうなーというくらいアーティスティックでクールhappy02です!全体的にさり気ない演出がなされているというか(゚▽゚*)。

この詩集の中で、私の好きな作品は、選べないくらいどれもみんな良いのだけれど、視覚デザインを1番感じさせるということでは、まず「雨のランデ・ブー」。文字組みがパラソルに見えるように組まれているのhappy02!あと「海のナプキン」「Le Napperon du Naples」「電気ギター」「溶解」「ながい影のミステリ」「秋のジョッキー」なんかも個人的に好きheart01。モダンでシュールな感じもするし、品のいいエロティックさも感じるwink。"お嬢さん galop だ~"horsenote

イラストレーターの原田治さんも、黒田維理さんの大ファンみたいで、ご自身のブログ「原田治ノート」でも維理さんのことを書いてらっしゃる。

ちょこっと引用させていただくと・・・

「黒田維理詩集「サムシング・クール」が復刻されました。ぼくにとっても近頃こんなに嬉しいニュースはありません。ひとへにご遺族の方々のご尽力の賜物です。装丁本文に至るまでオリジナルそのままの復刻です。原本は1958年に、おそらく100か200部くらいの少ない冊数で、オニオン書房から出版されています。活字の横組に縦組を自由自在に扱った詩のレイアウトは、いま見てもモダニズムの風が吹いているかのような視覚効果があります。また3頁にわたる北園克衛のPREFACE(序文)は、未だ北園克衛関連書にも掲載されたことがないものと思われます。かつてこの詩集を出された後は、同人VOUからも離れて、執筆活動を長い間やめられていました。昔、その理由を黒田さんに訊ねてみたら、「ポール・ヴァレリーの顰に倣って」とだけお答えになりました。」(原田治さんブログ:原田治ノートhttp://d.hatena.ne.jp/osamuharada/20070208より)

"ポール・ヴァレリーの顰に倣って"って台詞、なんかかっこいいですねlovely

黒田維理さんは、北園克衛の「VOU」で活躍されていた方で、この「サムシング・クール」は、なんと50年程前の1958年に限定発売されたものの復刻版!正確には51年ですよcoldsweats02長~い時を経て、甦ったという、それまでにずっと静かな?魅力を発信し続けていて、きっとその魅力ゆえ、復刊を求める声も多かった、読み手・書き手相思相愛の幸せな詩集ということなのでしょうhappy01。今読んでも、全然古さとか感じさせないしヽ(´▽`)/。装丁も、あえて縦長のペーパーバック仕立てにしてる=「粋」みたいな。私には大人の洒落ッ気というか、遊びゴコロみたいのものを感じさせられた詩集です。こんな風に自分の思う様に本が作れるなんて、アーティストにとって幸せなことですよねwink

そして北園克衛のすごさもこれをきっかけに知りました(^0_0^)!世の中にはすごい才能の人がいっぱいいるんですね。

この本に出合えなかったら、全然知らずに一生を終えてしまうところだった!(^^)!yo

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ベクシンスキー

ポーランドの画家ズシスワフ・ベクシンスキー(ZDZISLAW BEKSINSKI)さんの画集「THE FANTASTIC ART OF BEKSINSKI」。Beksunski モンス・デジデリオを思わせる廃墟群や骸骨や異形のものたちが、退廃的ながらどこか崇高で、神秘的に描かれている。宗教的雰囲気さえ漂よい、これはもう至高の美しさといって良いかも。

死とエロス、絶望と希望、終焉と始まり、崩壊と再生、骸骨が祈りのポースをとったまま朽ち果て、背後には永遠無限の時が静かに流れる。絶望的な地上風景が展開される中、どこか希望を見出すような光りをまとう天空、荒涼とした世界をさまよい続ける異形のものたち。いつか時が満ち、復活することを夢見ているかのよう。

好き嫌いは分かれると思いますが、人を惹き付けるフォースのある作品ですね。ここまで独自のワールドを展開してしまったベクシンスキーさんという人の人生が、どのようなものであったか非常に気になるところであります。普通の、のほほ~んとしたおだやかで幸福な生活からは、決して生まれ得ないと思うから。文句なく美しいです。

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「The Children of Lir」ガナディ・スピリン

いつだったか池袋のリブロで偶然手にした洋書絵本「The Children of Lir」。Lir この絵本で初めてガナディ・スピリン(Gennady<Gennadii> Spirin)の古風な色合いながら緻密、繊細な水彩イラストを眼にし、衝撃を受け、即ご購入。ストーリーは王様の4人の子どもたちが、継母の策略により4羽の白鳥に変えられてしまう・・・というIrish legendから来ているようで、それはそれは美しい絵本です。調べてみるとSpirinさんはモスクワで生まれで、全米イラストレーター協会より金賞受賞他国際的な賞も獲得されている方なんですね。この時からSpirinさんは、気になる画家の1人として私の中にインプットされたのでした。その後しばらくして、とある小さな本屋さんの洋書セールの中に、これまた「んっ?」と思わせる絵本があり、手に取ると、これまたスピリンさんの「Yakov and the Seven Thieves」だったのでした。しかしストーリー作者名に「Madonna」の文字を発見。Madonnaってあのマドンナですか・・・なんでまたΣ(`0´*)?というところが妙にひっかかり、購入を見送ったのですが、馬鹿でした、私。それもセールだったのに。立ち読みながら目にしたspirinさんイラストは、それはもう誰がなんといおうと素晴らしく・・・まあ、今でもAmazonで買えるようですから、spirinさんの他の作品とともに地道に集めようと思ってます。印刷でここまで素晴らしいなら、ぜひ原画も見てみたいと思ったのでした。

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かわいいうさぎちゃん

エイドリアン・アダムズ(Adrienne Adams)の「Two Hundred Rabbits」(邦題:200ぴきのうさぎ)。Two_hundred_rabbits  古書サイトで偶然見つけたかわいいうさぎさんの洋書絵本。たくさんのうさぎさん達が隊列組んで行進するカバー絵に、まず一目ぼれしてご購入!のけぞりながら太ももあげて、誇らしげに行進するうさポンの健気?な姿になんかこう、グッときてしまうんですね・・・お話は最後にやっぱりかわいいオチがあり、ほのぼのした気分になります。エイドリアン・アダムスさんは、1906年アメリカのアーカンソー州生まれ。ミズーリ大学を卒業後、アメリカン・スクール・オブ・デザインでイラストを学び、その後アート・ディレクターの仕事に就き、1960年に「Houses from the Sea」、1962年に「The Day We Saw the Sun Come Up」でコールデコット賞を受賞し、1968年には「Jorinda and Joringel」でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞されています。エイドリアン・アダムズさんの作品は、他に「こうさぎたちのクリスマス」「魔女たちのパーティ」「やさしい魔女」「魔女たちのあさ」「Mary's Marvelous Mouse」「Jorinda and Joringel」などがありますが、日本語版絵本は絶版のよう・・・残念!

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ジビュレ・フォン・オルファースMOTHER EARTH AND HER CHILDREN

ジビュレ・フォン・オルファース(Sibylle Von Olfers)さんの『MOTHER EARTH AND HER CHILDREN』。Child これも表紙の古典的だけれども素朴で美しい絵柄に魅かれ、購入したものです。ジビュレさんは1881年5月8日、東プロイセンの貴族の家柄に生まれ、早くから絵を習い、画家兼作家である叔母のマリー・フォン・オルファースから大きな影響を受け、20代半ばで修道院に入った後も絵を学びつづけ、美術教師をしながら宗教画、絵本の制作を続けるものの肺病を患い、1916年34歳で世を去り、どの作品もドイツ古典絵本として長く読みつがれているようです。この絵本はジビュレさんの『ETWAS VON DEN WURZELKINDERN(邦題:ねっこぼっこ/英語版:The Story of the Root-Children )』の英語バージョンで、なおかつジビュレさんのイラストをSieglinde Schoen Smithさんとおっしゃる方がキルト刺繍にされたもののようで、イラストとはまた違った意味で、温かみを感じさせる素敵な作品となっています。大地に育まれた妖精の子どもたちとちいさな虫や野の花たちが、四季の美しさと移ろいとともに美しく描き出されています。

ジビュレさんの絵は、どこか素朴で純粋。懐かしい子ども時代を髣髴とさせる、穢れなき世界は癒し度200%ヽ(´▽`)/!絵本だからと言って子どものものにしておくのはちょっともったいない!と思ってしまうくらい美しい

ジビュレさんの作品
Was Marilenchen erlebte/The story of snow children/ゆきのおしろへ」
Etwas von den Wuryelkindern/The Story of the root children/ねっこぼっこ」
「Mummelchen und Pummelchen/邦題:うさぎのくにへ」
「Butze butze Buebchen」
「Prinzesschen im Walde/The princess in the forest/森のおひめさま」
「Windchen/The story of the wind childen/かぜさん」
「Brumm-Brumm Baerchen」
「Koenig Loewes Hochyeitschmaus」
「Im Schmetterlingsreich/The story of the butterfly children/ちょうちょのくにへ」
Tierkindergarten」

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