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栗田美術館の伊萬里と鍋島・・・と「せいろご飯」

今日のご紹介するは栗田美術館です!先日のブログで書きました足利市立美術館に続き、5/9日に美術館めぐりを強行した3件のうちの1つです。

Kurita1 栗田美術館は前から1度行ってみたかった美術館でした。ただいまの企画展示は「伊萬里・鍋島 染付の魅力」(H21.3/14-8/30迄)です。場所は藤の花で有名な、あしかがフラワーパークの目の前。ちょうど藤の花の見ごろということで、大変なにぎわいです。

Kuritashinryoku 美術館は3万坪!という広大な敷地の中に、歴史館や祈念堂や陶磁会館、茶室や山草園、陶磁研究所(工房)やミュージアムショップなど、いくつもの建物を併設した、立派な庭園のような、素晴らしく恵まれた立地の中にあります。敷地内の樹木の新緑がまぶしく美しかった。

Kuritaseiro まず訪れた時間帯が13:00過ぎということで、まずは腹ごしらえ。最初からこちらの美術館・栗田山荘の名物「せいろご飯」をいただくというのが、今回の楽しみの一つにしていたので、栗田山荘へ直行。古い日本民家内でいただくというシチュエーションが、さらに極上のスパイスにもなり、蒸したてあつあつ、見た目の彩りも鮮やかな「せいろご飯」に大満足。非常に美味しかったです!13:00すぎということで、少し空いているかと思いきや、皆、この「せいろごはん」がお目当てらしく、注文を受けてから蒸すので、のんびり構えていくことが必要でした(笑)。我々は順番待ちNO.62で我慢強く待ちました;:゙;`(゚∀゚)`;:゙。30分くらいかな?でも待つかいはありますよ。

腹ごしらえをして、広い敷地内を移動。Kurata 本館の企画展「伊萬里・鍋島 染付の魅力」を展覧eye。17世紀前期の初期伊萬里染付、海外輸出用染付け製品、「藍柿」とも呼ばれる柿右衛門様式のもの、江戸後期の大降りの焼きもの、それから鍋島焼きと呼ばれるものの数々を見て廻りました。

伊萬里焼から見ていくと、まず江戸前期1610年代~1640年代頃の初期伊萬里は白地にシンプルに呉須で、自由なのびのびとした筆遣いで描かれ素朴な感じ。兎と柘榴柄の「伊萬里染付吹墨兎柘榴文皿」が良かった。1670年代頃にオランダ東インド会社からの厳しい品質注文を受けたという柿右衛門風のものは、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色と柿右衛門の赤色が品の良いデザインで繊細で、とても美しく私好み、欲しいです。元禄年間、1690年代頃の色絵磁器になると、多色に金彩の華やかさといい、形と言いまあなんともゴージャス!この壷はどうやって運ぶんだと言うぐらい巨大なものもあり、まあ見ているだけで圧巻∑(゚∇゚|||)。
外国人が髭を洗うために、皿の縁の一部が顎の形にカットされている「ひげ皿」などもあり、日本のものが西洋に受け入れられ、さらにその土地にあうスタイルに日本の陶工たちが変化させ輸出、それが生活にとりいれられ使われていたことを知り興味深かった。水玉柄の狛犬や華やかな色を身に身体にまとった虎や馬や鳥など動物のユニークなオブジェ風のもの、日本地図や世界地図の柄や東海道五十三次の名所を繋げてデザインした皿も天保年間に最も流行した文様だったとか、多種多様のデザインが見れて面白かったです。

鍋島焼には、色鍋島と藍鍋島、青磁とあるようですが、私は藍鍋島が良いと思いました。呉須の「青色」とお皿の余白の「白色」をいかしたバランスの良いデザイン(こんな感じ→鍋島青磁染付桃文皿)が、とても洒落ていて素敵です。特に雪輪柄の「鍋島青磁染付雪輪文皿」、マメのデザインでお皿の形も面白い「鍋島色絵三度豆文異形皿」が良かったです。青磁では「鍋島青磁瓢形皿」、「鍋島青磁染付芙蓉文異形皿」のような、こんな青磁と染付のミックスもあるんですね。あと、藍色の急須で素敵なデザインのものがあり、今このデザインと同じ様なものがあったら(もちろん骨董でなくレプリカみたいな日常品)、是非欲しかったです。ミュージアムショップ似たようなもの売ってないかしらと思いましたが、なかった_| ̄|○。

海外輸出用というものがこんなに作られていたなんて驚きだったし、外国人に好まれる大胆で派手なデザインのものが沢山展示されていて、面白かったです。以前江戸東京博物館で見た「薩摩焼」や「神奈川県立歴史博物館」でみた「真葛焼」もそうだけど、外国輸出品は外国人に受けるように大胆にデフォルメされてたり、アジア趣味を強調して中国風だか日本風だかわからないものだったり、西洋風なんだけどどこか変みたいなものだったり、でもこういうものを堂々と作ってしまって、海外と渡り合っていた商魂というか、日本人の意外なたくましさを感じされたりして面白いなあと思う。異文化と混ざり合うことによって、また新しいものに変化していくけど、どこかどこか珍奇でユニークヽ(´▽`)/。

しかし当時大量生産品だったのに、今では日本ではあまり残っていず、海外で状態良く保存されていたものも多いというのも、良いのか悪いのかわからないなあと思う(u_u。)。今残っている日本の文化も、廃れていかないよう、日本人の手で守るよう何らかの手段を講じて、保存していかなくてはならないのではと思いました。それには、もっと自分の国の文化に誇りを持って、日常の生活に取り入れ生かしていく意識が大事なんじゃないかなあ?なくすのは簡単だけど取り戻すのは容易ではないですから。自分たちの文化が海外にしか残っていないないなんて悲しいじゃないですか。

Kurita6

しかし、栗田美術館はどれだけコレクションもっているの?と思わせられる充実振りです。たしかに「世界一の収蔵数」と謳っているだけのことはある。

伊萬里とは

日本で初て生産された磁器が,伊萬里です。
伊萬里の誕生は肥前鍋島藩,今の佐賀県有田町やその近郊の窯で、1610年代に始まりました。
その生産品は伊萬里の港から各地に積み出されたため、江戸時代以来、伊萬里焼と呼ばれて今日に至っています。
伊萬里は創始から約100年の間に技術と生産体制が発展し、染付とともに1640年代から色絵の生産も始まりました。
1660年代からは、オランダ東インド会社の注文による輸出用磁器が生産され、柿右衛門様式や金襴手様式の華麗な色絵磁器が完成し、国内外で広く知られるようになりました。
18世紀以降は、一般内需向けの大小さまざまな食器が生産され、各地に供給され消費拡大していきました。(より詳細は栗田美術館HPへ)

鍋 島とは

 鍋島は伊萬里で焼かれた磁器のうち鍋島藩藩主の自家用品あるいは皇室、将軍家、諸大名に献上品や贈答品として制作されたもので権威の象徴として極めて格調の高い色絵染付磁器です。(より詳細は栗田美術館HPへ)

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