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内田也哉子さんと渡邉良重さんの「BROOCH(ブローチ)」

50年の時を超えて復刻した黒田維理の詩集「サムシング・クール(something cool)」Some以下参照)の北園克衛氏の装丁や、内田也哉子・渡邉良重の「BROOCH」 といい、手にした瞬間、妙に嬉しくなってしまう作り手のこだわりの見える本たち。これはもうただの本という領域を超え「芸術」でもあります。出合えたときのヨロコビといったら何物にも変えがたい。洋服でも好きな食べ物でもなんでも引き換えにしてでも手元に置き、自分のお気に入りの物たちに囲まれて過ごす至福のとき。Opensome これは、私にとって、せちがらい世の中に、また明日から立ち向かうための私の精神修復をはかる大事な時間でもあり、アイテムでもあります。

Brooch「BROOCH(ブローチ)」・・・ページを開けば少女時代のノスタルジックな世界へ一気にタイムトリップしてしまう・・・子どもの頃に隠した宝物をふいに偶然大人になった自分が見つけてしまったような、密やかで懐かしい思いにかられる。紙石鹸やリリアンやゴム飛びして遊んだ乙女時代を懐かしく振り返るような感覚。そんな感覚にさせられる珠玉の絵本。

Yayako2 そんな不思議な感覚を演出しているのは、まず紙質。なんと「トレーシングペーパー」が使われています!あの薄くてペラペラな、モノを写し取る際に使われる、どちらかといえば脇役的なこの紙が、その特性を生かし、なんとも効果的に使われています。透け感がなんとも美しくもあり、それとあいまって、D-BROSのデザイナー渡邉良重の色鉛筆をつかったイラストと内田也哉子のノスタルジックな詩が相乗効果を醸し出し、なんとも乙女チックな懐かしい世界が展開されています。

いまやしがらみにまみれ、日々を生きるに精一杯、とっくにピュアなあの頃のことは忘れてしまっているけれど、ふとした瞬間、宝物のブローチを発見するようにように、自分の原点に立ち返り、今の自分の立ち位置を再確認するときがある。でもなんと遠くまで来てしまったことでしょう・・・。なんともせつない気分にさせられます。

それにしても、内田也哉子さんという方は、なんとも知的で多才な方ですね。驚きました。

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