長澤英俊展-オーロラの向かう所-
昨日2009年9月22日シルバーウィークに、埼玉県立近代美術館・川越市立美術館・遠山記念館の3館でコラボレーション開催の、イタリアで活躍されている彫刻家・長澤英俊さんの展覧会「-オーロラの向かうところ(埼玉県立近代美術館/川越市立美術館」「NAGASAWA IN KAWAJIMA夢うつつの庭(遠山記念館)」を見に行ってきました。見たいと思っていたところ、グッドタイミングで知人からチケットをいただいたのでした(^^♪。
埼玉県立近代美術館では代表作のオブジェ作品の数々が置かれていた。正直それをみただけでは「?」なのだが、会場で同時上映されている1時間近くあるビデオを見、作家の作品に込める哲学・思想やルーツ、キュレーターの分析、本来はこれら数々の作品があるべき場所(作家のインスピレーションにかなった歴史アル場所等々)に置かれているのをビデオで確認しながらあらためて作品を振り返ると、ただ会場に「とん」と置かれている作品が、イタリアの教会や庭といった、気の遠くなるような歴史や空気を持つ場と相まって、一体化し、微妙に変化し、そこからまたイタリアの風土とともに長い歴史を刻んでいく。そこに作家のアイデンティティ深層意識たる日本の精神(イタリア人にとっては=異文化)のようなものも、なじみ融合しながらあたらしい「場」を時とともに形成していくのであることがわかり、非常に面白かった。
そういう作品であるから、今回の遠山記念館という会場は、日本庭園や古い家屋のもつ雰囲気はもちろん木や石や畳という素材と作品が違和感なく、まるで最初からそこにあったように一体化している様子がすばらしかった。
また感心したのはイタリアの人々のアートに関する意識の高さ、皆で参加し作り上げようとする意識が違いますね、もちろん異文化である長澤の東洋思想を「自分たちにはない、思いもよらないもの」としながらも、それを興味ぶかく受け否定せず自分たちの文化に積極的に受け入れる懐の深さ、異文化をも取り込みさらに歴史を刻むべく発展させていこうという能動的姿勢に感銘をうけた。日本には残念ながらそのような度量も理解も、行政も市民も未熟であるといわざるを得ない。
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