ドゥシャン・カーライ「不思議の国のアリス/鏡の国のアリス」
ふふふ・・・
手に入れましたよ・・・・
って、ルイス・キャロスのあのハンプティ・ダンプティやオイスターの出てくる「不思議の国のアリス/鏡の国のアリス」が一緒に収められている洋書絵本です(^0_0^)!
ドゥシャン・カーライさんの。
日本語版は絶版中で、何とか手に入れたく探し回っていたのデス!
スロヴァキア版というのがミソ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さすがにスロヴァキア語が全然わからないよ~!
この本の一番のお目当ては「ドゥシャン・カーライ」さんのイラストだからどこの国バージョンでも手に入ればいい!
ってくらいに思ってました。まずは手に入れること先決って!
でも文字って不思議!アリスのバージョンは世界各国にあり色々なイラストレーターや翻訳家がそれぞれに思いを込めてそれぞれの国バージョンを創られているでしょう?(コレクションしていくと面白いかもしれませんね!)
ですが、
カーライさんの絵の醸し出す雰囲気にはやはり、彼の育った土地の言葉であるスロヴァキア語が添えられているスロヴァキアバージョンのこの「ALICA v krajine zazrakov」がなぜか良いと気づいてしまった。
絵と書体がしっくり馴染んでいるというか、違和感がない気がする。そしてそれがお互いの相乗効果になっている気がする。
私が洋書絵本が好きなのも無意識にそういう部分を感じ取っているのかも。その雰囲気を崩されたくないからかもしれません。日本語に翻訳され日本語で発行されたものはもちろんそれはそれで、内容をきちんと把握するために必要なのですが、どこか、ビジュアルで見たときの絵と文字のズレ、不協和音を醸し出してしまっているようで・・・
でも、だからこそ、思うわけです。
日本の日本語の文字の良さ・面白さも認めたい!
日本のひらがな、漢字は象形文字。それだけでアートなんですから!
文字だけで意味を表現しきれてしまうなんて凄いこと!誇りを持ちたい!
と、本題からちょっとずれてしまいましたが<^!^>
アリスの中身。
いつもながら、勝手に思うことを独断で述べさせていただきたいと思います o(_ _)oスミマセン
と・・・
まさにカーライワールド満載ですねー
色彩の洪水。
ドウシャンさんのイラストに出てくる生き物の目はどこか黒目がちでかわいいんだけどどの子も「妖・異形」の雰囲気を持っている。アリスも私たちのよくイメージする髪の長いエプロンをした清楚で真面目そうな美少女アリスとは全然違う。ドウシャンさんのアリスは現実に近いリアルな、耳が隠れるくらいのおかっぱ?頭の普通の子ども。その普通の子が踏み込んでしまったのは異端・異形のものがうごめく地。なぜかそのシチュエーションがいままでアリスに持っていたおとぎ話の夢のような世界という非現実的な綺麗な遠い世界ではなく、日本の昔話に潜む「逢い
つまり
ドウシャンさんの世界感。圧巻です。と言いたい!
おまけに・・・
ページをめくっていくと、右下にちょこんと例のうさぎくんがいます。
「パラパラ絵本」になっていて、ぱらぱらめくっていくと生き生きと動き出しでんぐり返ししたりする。ドウシャンさんの遊び心が見え隠れします
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