詩集

ドゥシャン・カーライの絵本Liebeserklarungen an unsere Mitgeschopfe

ドゥシャン・カーライの絵本をコレクション中。

最近手に入れたのが「LiebeserklarunKallayanimal1 gen an unsere Mitgeschopfe」。

Marianne Grafという方の散文詩にドゥシャン・カーライさんが絵を描いたものらしいです。

タイトルは機械直訳すると「我々の仲間の生き物のための愛の宣言」

内容は詳しく解りませんが、たくさんの動物が美しい色彩で描かれています。

やはり絵だけでも十分素晴らしいです。

Kallayanimal2

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ボン書店の幻 モダニズム出版社の光と影

黒田維理、北園克衛といったモダニズム詩人たち。

その著作本の装丁の、まさに芸術と呼べるこだわり具合を知ってから、たどり着いたのがこの本。

Vonshoten  Somethingcoolmini_2

かつて1冊の本を仕上げるのに、その美意識を究極なまでに駆使し、全身全霊をかけて生涯を捧げ、短命に終わった一人の名も無き詩人でもあり出版人でもあった鳥羽茂の足跡を追った「ボン書店の幻」。

北園克衛の「若いコロニイ」はボン書店の最初の刊行詩集だった。

まだ若くそう名前も知られていない新鋭たちの詩集をシンプルな、でも瀟洒な、センス溢れるスタイリッシュな形で生み出したのが鳥羽茂の感性であった。

これは白地社から1992年に出版されたものを2008年ちくま文庫で文庫化されたものであるため、文庫化にあたり初版時には掲載されていない「文庫版のための少し長いあとがき」が後ろに加筆されており、最初の出版後、著者が鳥羽茂の生涯を閉じた地・大分にその足跡を訪ねていく様が綴られている。

血縁者からさらにその素性が明らかにされ、そこで始めてその名前も「しげる」ではなく「いかし」という名前であることも判明する。

出版人、詩人。世間でどう呼ばれようと、私は彼が、名もなき一人の芸術魂を持ったアーティスト以上のなにものでもなかったと思う。

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ナポリフラッグ続き(^^♪

good黒田維理作品集「ナポリフラッグ」つづき(^^♪

<"白い便器のような器物感で、それでいて妙に柔かなトルソ"を抱え逃げ惑う男>の様子を眺めている<別の男>と彼のその後の思わぬ展開を描いた「アムネジアのある男の肖像」、男がレストランでナイフをおろそうとしたとき、突然肉の中央部に現れた眼ににらめつけられる「レストランの男」、ラッシュアワーを逃れるため特殊な力を身につけてしまったサラリーマンの、こちらは詩でなく短編小説の「飛行術の男」、同じく妻の頭の中を覗き見るため手術を施す奇妙なドクターの話「穿顱術」など、どこかシュールな作品が面白いheart04happy01

レストランの男

男がフォークをとり
さて とナイフをおろそうとした時
皿の上の肉がピクッとしたとおもうと
肉の中央部が眼蓋のように開いて
大きな眼が男を睨んだ

男は一瞬たじろいだが 素早く
あたりを見廻し
「ままよ」と呟きながら
その周辺の肉を大きく切りとり
さりげなく一気に呑みこんだ

" On verra ca "

と話している声が聞えたが
男はいっこうに こだわらない

リラダンのごとく バタイユのごとく
ブニュエルのごとく

男はリボリ通りへ出ていった
                   ―〈パリ〉

白石かずこさんが、本書後記に黒田作品を評して「北園克衛のモダニズムに、今日的、しゃれた、ウイット、ユーモア、それにクールと明澄さを加えたものであり、それはまさに天まで澄みきるような、めくるめく才能のキラキラ、きらめきと鋭さ、同時に美しい、イタズラな遊びさえみせた人であった。彼の作品を読んで、そのキラメク遊びの、表現のトリックに容易にだまされることを、好まなかった人がいただろうか。」とお書きになられているように、「上質な言葉あそびのトリック」と「モダンで究極に洒落ていながら、まるでシュールレアリスムの絵画を眺めているか」のような光景を同時に楽しめるのが、なんともオツgoodでありますhappy02

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スタイリッシュな黒田維理作品集 「ナポリフラッグ」

Naple3

ついに、ついに、我が家へやってきた黒田維理さんの作品詩集「ナポリフラッグ」!

やはりオシャレな装丁lovelyheart01heart04!手ざわり感のある紙に、シンプルな、シンプルすぎる白、ややクリームがかって・・・なんて美しいの・・・・

Naple4その装丁に 「ナポリフラッグ」の青緑の文字が、装丁のホワイトの上になんともエメラルドの宝石が煌いているかのように美しく・・・その下にやや小さめの「黒田維理」の黒文字。配置が絶妙のバランス!

あくまでシンプルに徹し、「白の美」。余計のものを入れない引き算された「余白の美」・・・

このステキな装丁のデザイナーは・・・島村アンさん!

Naple1 結構厚い!ボリュームがある!作品集だものね!

維理さんの描かれたカットが随所にちりばめられていてなんとも素敵!詩心と絵心のミナモト(源)は同じ。表に表れる形が違うだけだものねconfident

厚いからじっくり読みこなさなくちゃ・・・カテゴリは詩1950-60年代、詩1980年以降、短編、紀行文、随筆、論説、詩人白石かずこさんの後書きに分かれている・・・まず詩から。

人魚がくだびれた顔でオディシュウスを待っている

オディシュウスはなかなかやって来ない

すると彼女はコカコラの瓶になってしまった

・・・・・いいhappy02

つづきはまた・・・wink

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私の宝物

じゃじゃじゃん(^o^)丿~私の宝物をお見せしましょう!
私の大・大・大好きな、黒田維理さんの限定こだわり本3冊です!すごいでしょう!Iribook3

Img_2442_2 1993年3月に発行された『詩集・いちじくの静物』、同じく1993年8月に発行された『ベニスのふうりん草』、そして1994年3月に発行された『詩集・コカイン』の3冊ですheart01!それぞれわずか限定225部で、維理さんの直筆で「225部のうちこれは何冊目の本」と数字が書き込まれています!

『詩集・いちじくの静物』には「いちじくの静物」「ムッシュ・モーパッサンの部屋」「ジャコブ通り」の3篇の詩が収められており、『ベニスのふうりん草』には「CARNAVAL DE VENISE」「生きている歓び」「ベニスのふうりん草」の3篇、『詩集・コカイン』には「わたしはパスキンのモデルをしたと彼女は言った」「サン・ミシェル橋 三月」「「コカイン」の3篇の詩が大事に収められていますwink。『詩集・いちじくの静物』と、『詩集・コカイン』は、なんと、画家の小杉小二郎さん、『ベニスのふうりん草』は、同じく画家の松浦安弘さんが挿絵をお描きになっているというすごいレア詩集なんです!

紙は表紙と本文に「越前局紙」という白というよりホワイトクリームのお色に近いこだわり和紙、それに薄いトレーシングペーパーが巻かれていて、なんとも手作り感のある暖かみと、シンプルさに徹底した「美」が垣間見られます。「白」というお色にこだわりのあられた維理さんだからこそのセンスでしょうか?Iribook2

装丁発行は「VOU」同人でもあられた「海人舎」の鳥居昌三さんが手がけられたもの。鳥居さんは、季刊銀花no.98号でもこだわり特装本の作り手として特集紹介されていたすごい方で、北園克衛の本も手がけられています。さらに、『詩集・コカイン』は装丁家の指月社・大家利夫さんがルリユールというフランスの工芸製本技法を持ちいて、さらに豪華限定5部で特装されたものがおありになるようですが(http://bookbinding.jp/kitazawa1.html#4o)、なんとマーブル模様の装丁の美しいこと・・・。大家さんといえば、私はもう15年ほど前、銅版画家の山下清澄さんが豪華版画集「ゾーディアックあるいは12のサッポの庭園ZODIAQUES OU DOUZE JARDINS DE SAPHO
」という限定15部の、これも本当にステキな銅版画集を出されたときに、知らずにそのお仕事を目の当たりにしていたのでした・・・つい最近なんですよ、この山下清澄さんの銅版画集の製函のお仕事も大家さんがされていたと知ったのは!このときも喉から手が出るほど欲しかったのですが、お値段が当時の私にはとてもとても手が届かず・・・・・といってもいまでも私にはとても手に入れられそうにありませんが!

Iribook4 こういった一流の画家や装丁家さんと、こだわりをもってなおかつ楽しみながら作品を作り上げていらっしゃる、ドクター維理さんの姿勢にアーティストとしての真髄を見る想いですhappy02

※詩人・黒田維理さん関連記事はこちらsmile
http://art.cocolog-wbs.com/blog/2009/05/vou-47b1.html

http://art.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-714c.html

http://art.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/post-7d07.html

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内田也哉子さんと渡邉良重さんの「BROOCH(ブローチ)」

50年の時を超えて復刻した黒田維理の詩集「サムシング・クール(something cool)」Some以下参照)の北園克衛氏の装丁や、内田也哉子・渡邉良重の「BROOCH」 といい、手にした瞬間、妙に嬉しくなってしまう作り手のこだわりの見える本たち。これはもうただの本という領域を超え「芸術」でもあります。出合えたときのヨロコビといったら何物にも変えがたい。洋服でも好きな食べ物でもなんでも引き換えにしてでも手元に置き、自分のお気に入りの物たちに囲まれて過ごす至福のとき。Opensome これは、私にとって、せちがらい世の中に、また明日から立ち向かうための私の精神修復をはかる大事な時間でもあり、アイテムでもあります。

Brooch「BROOCH(ブローチ)」・・・ページを開けば少女時代のノスタルジックな世界へ一気にタイムトリップしてしまう・・・子どもの頃に隠した宝物をふいに偶然大人になった自分が見つけてしまったような、密やかで懐かしい思いにかられる。紙石鹸やリリアンやゴム飛びして遊んだ乙女時代を懐かしく振り返るような感覚。そんな感覚にさせられる珠玉の絵本。

Yayako2 そんな不思議な感覚を演出しているのは、まず紙質。なんと「トレーシングペーパー」が使われています!あの薄くてペラペラな、モノを写し取る際に使われる、どちらかといえば脇役的なこの紙が、その特性を生かし、なんとも効果的に使われています。透け感がなんとも美しくもあり、それとあいまって、D-BROSのデザイナー渡邉良重の色鉛筆をつかったイラストと内田也哉子のノスタルジックな詩が相乗効果を醸し出し、なんとも乙女チックな懐かしい世界が展開されています。

いまやしがらみにまみれ、日々を生きるに精一杯、とっくにピュアなあの頃のことは忘れてしまっているけれど、ふとした瞬間、宝物のブローチを発見するようにように、自分の原点に立ち返り、今の自分の立ち位置を再確認するときがある。でもなんと遠くまで来てしまったことでしょう・・・。なんともせつない気分にさせられます。

それにしても、内田也哉子さんという方は、なんとも知的で多才な方ですね。驚きました。

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北園克衛「VOU」の詩人・黒田維理さん

黒田維理さんの詩集「サムシング・クール(SOMETHING COOL)」。Somethingcool この詩集は、「これ、良いから読んでみて!」と、ある人からプレゼントされたものです。表紙はごらんのとおりのかっこよさ!(って写真小さいからわかるかな?)・・・で、中の詩は?と・・・これはsign03と、またしても衝撃thunderをうけてしまった1冊です。自分のなかで、モダニズムってなに?なんなんだ???ってくらい衝撃的だったのがこの黒田維理さんでした。「詩」って「読んで感じる」だけじゃなく、「目で見て感じる」ものでもあるんですね?って初めて体感した。でもって、私には音notesまで聞こえてきましたよ、それもJAZZの(* ̄ー ̄*)。

まず、この装丁。詩の文字組みも、読んだときの「視覚の効果」みたいなものを、とても計算されたんだろうなーというくらいアーティスティックでクールhappy02です!全体的にさり気ない演出がなされているというか(゚▽゚*)。

この詩集の中で、私の好きな作品は、選べないくらいどれもみんな良いのだけれど、視覚デザインを1番感じさせるということでは、まず「雨のランデ・ブー」。文字組みがパラソルに見えるように組まれているのhappy02!あと「海のナプキン」「Le Napperon du Naples」「電気ギター」「溶解」「ながい影のミステリ」「秋のジョッキー」なんかも個人的に好きheart01。モダンでシュールな感じもするし、品のいいエロティックさも感じるwink。"お嬢さん galop だ~"horsenote

イラストレーターの原田治さんも、黒田維理さんの大ファンみたいで、ご自身のブログ「原田治ノート」でも維理さんのことを書いてらっしゃる。

ちょこっと引用させていただくと・・・

「黒田維理詩集「サムシング・クール」が復刻されました。ぼくにとっても近頃こんなに嬉しいニュースはありません。ひとへにご遺族の方々のご尽力の賜物です。装丁本文に至るまでオリジナルそのままの復刻です。原本は1958年に、おそらく100か200部くらいの少ない冊数で、オニオン書房から出版されています。活字の横組に縦組を自由自在に扱った詩のレイアウトは、いま見てもモダニズムの風が吹いているかのような視覚効果があります。また3頁にわたる北園克衛のPREFACE(序文)は、未だ北園克衛関連書にも掲載されたことがないものと思われます。かつてこの詩集を出された後は、同人VOUからも離れて、執筆活動を長い間やめられていました。昔、その理由を黒田さんに訊ねてみたら、「ポール・ヴァレリーの顰に倣って」とだけお答えになりました。」(原田治さんブログ:原田治ノートhttp://d.hatena.ne.jp/osamuharada/20070208より)

"ポール・ヴァレリーの顰に倣って"って台詞、なんかかっこいいですねlovely

黒田維理さんは、北園克衛の「VOU」で活躍されていた方で、この「サムシング・クール」は、なんと50年程前の1958年に限定発売されたものの復刻版!正確には51年ですよcoldsweats02長~い時を経て、甦ったという、それまでにずっと静かな?魅力を発信し続けていて、きっとその魅力ゆえ、復刊を求める声も多かった、読み手・書き手相思相愛の幸せな詩集ということなのでしょうhappy01。今読んでも、全然古さとか感じさせないしヽ(´▽`)/。装丁も、あえて縦長のペーパーバック仕立てにしてる=「粋」みたいな。私には大人の洒落ッ気というか、遊びゴコロみたいのものを感じさせられた詩集です。こんな風に自分の思う様に本が作れるなんて、アーティストにとって幸せなことですよねwink

そして北園克衛のすごさもこれをきっかけに知りました(^0_0^)!世の中にはすごい才能の人がいっぱいいるんですね。

この本に出合えなかったら、全然知らずに一生を終えてしまうところだった!(^^)!yo

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