展覧会

ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチラヴァの作家たち展

楽しみにしていたドゥシャン・カーライさんの展覧会を見に板橋区立美術館まで行ってきました。初めていく場所で、成増駅前からバスに乗ろうと思ったら、ちょうど出てしまったばかりで、歩いていいこうと決めたのですがどこをどう迷ったらそうなるのか・・・下赤塚駅に来てしまい、それからまた駅前商店街を抜け、上り坂をひたすらえんえんと歩いてどうにか無事到着しました!と、遠い・・板橋区立美術館!でもニャンコが入口でお出迎えしてくれましたので許しましょう。

Dusankallayticket

この展示は、期待通り、本当に見ごたえありましたよ。私としては、12月くんの友だちめぐりの原画や奥さんのシュタンツロヴァーさんと共作のアンデルセンの原画が多数見れたことに感激し立ち尽くしてしまいましたよ。画風は奥様とカーライさんは共にいい意味で影響を受けあっているように感じました。本当に色彩の魔術師といった感じですね。

図録と切手と絵葉書を買ってホクホクな気分で帰りました。

Dusankallayzuroku

帰りもまた歩きましたよ・・・今度は迷わないよう、道を尋ね尋ね帰りました。

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長澤英俊展-オーロラの向かう所-

Nagasawa2 昨日2009年9月22日シルバーウィークに、埼玉県立近代美術館・川越市立美術館・遠山記念館の3館でコラボレーション開催の、イタリアで活躍されている彫刻家・長澤英俊さんの展覧会「-オーロラの向かうところ(埼玉県立近代美術館/川越市立美術館」「NAGASAWA IN KAWAJIMA夢うつつの庭(遠山記念館)」を見に行ってきました。見たいと思っていたところ、グッドタイミングで知人からチケットをいただいたのでした(^^♪。

Nagasawa1 埼玉県立近代美術館では代表作のオブジェ作品の数々が置かれていた。正直それをみただけでは「?」なのだが、会場で同時上映されている1時間近くあるビデオを見、作家の作品に込める哲学・思想やルーツ、キュレーターの分析、本来はこれら数々の作品があるべき場所(作家のインスピレーションにかなった歴史アル場所等々)に置かれているのをビデオで確認しながらあらためて作品を振り返ると、ただ会場に「とん」と置かれている作品が、イタリアの教会や庭といった、気の遠くなるような歴史や空気を持つ場と相まって、一体化し、微妙に変化し、そこからまたイタリアの風土とともに長い歴史を刻んでいく。そこに作家のアイデンティティ深層意識たる日本の精神(イタリア人にとっては=異文化)のようなものも、なじみ融合しながらあたらしい「場」を時とともに形成していくのであることがわかり、非常に面白かった。Nagasawa3 そういう作品であるから、今回の遠山記念館という会場は、日本庭園や古い家屋のもつ雰囲気はもちろん木や石や畳という素材と作品が違和感なく、まるで最初からそこにあったように一体化している様子がすばらしかった。

また感心したのはイタリアの人々のアートに関する意識の高さ、皆で参加し作り上げようとする意識が違いますね、もちろん異文化である長澤の東洋思想を「自分たちにはない、思いもよらないもの」としながらも、それを興味ぶかく受け否定せず自分たちの文化に積極的に受け入れる懐の深さ、異文化をも取り込みさらに歴史を刻むべく発展させていこうという能動的姿勢に感銘をうけた。日本には残念ながらそのような度量も理解も、行政も市民も未熟であるといわざるを得ない。

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Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

『Story of…カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶』Cartier1(2009年3月28日~5月31日) のチケットを知人にいただき、東京国立博物館・表慶館へ行ってきました。今回の展覧会を監修するのは、世界的に活躍するデザイナーの吉岡徳仁さん。あまり普段ジュエリーにご縁がない生活を送っているせいか、どちらかというと、いま同時期に平成館の方で開催されている興福寺の『国宝 阿修羅展』のほうが・・・なんて、思ったりして・・正直あんまりピンとこずにいたのですが、一歩暗い館内に足を踏み入れたら最後、もうそこは宇宙空間、数々の星のようにきらめくジュエリーのケースの前に、釘付け状態でした。・・・我々凡人の生活を遥かに超えた、おハイソ、ゴージャスな世界が展開されている空間にたたずんでいると、もう妄想し放題、一度でいいからこんな素敵なジュエリーを身に付け、だれぞかの素敵なエスコートで、夜会かなんかに行ってみたい!と、すっかりありえない夢を見てしまったのでした。夢ならタダだしねッ!Cartier2 「Story of・・・」というテーマということで、見せ方に凝った演出がなされており、ケースの中のジュエリーの背後の空間に「ホノグラム」というんですか?ぼわ~っと映像を浮かび上がらせ、宝石を注文し身に着けたマハラジャやグレース・ケリーや、エリザベートさんや女優さんたちの生き様(Story)と、身に着けていた宝石に込められていた思いが静かに繰り広げられる、この吉岡氏のホノグラムを駆使した宝石とStoryの、見せ方ならぬ魅せ方にまんまとしてやられてしまいました。

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栗田美術館の伊萬里と鍋島・・・と「せいろご飯」

今日のご紹介するは栗田美術館です!先日のブログで書きました足利市立美術館に続き、5/9日に美術館めぐりを強行した3件のうちの1つです。

Kurita1 栗田美術館は前から1度行ってみたかった美術館でした。ただいまの企画展示は「伊萬里・鍋島 染付の魅力」(H21.3/14-8/30迄)です。場所は藤の花で有名な、あしかがフラワーパークの目の前。ちょうど藤の花の見ごろということで、大変なにぎわいです。

Kuritashinryoku 美術館は3万坪!という広大な敷地の中に、歴史館や祈念堂や陶磁会館、茶室や山草園、陶磁研究所(工房)やミュージアムショップなど、いくつもの建物を併設した、立派な庭園のような、素晴らしく恵まれた立地の中にあります。敷地内の樹木の新緑がまぶしく美しかった。

Kuritaseiro まず訪れた時間帯が13:00過ぎということで、まずは腹ごしらえ。最初からこちらの美術館・栗田山荘の名物「せいろご飯」をいただくというのが、今回の楽しみの一つにしていたので、栗田山荘へ直行。古い日本民家内でいただくというシチュエーションが、さらに極上のスパイスにもなり、蒸したてあつあつ、見た目の彩りも鮮やかな「せいろご飯」に大満足。非常に美味しかったです!13:00すぎということで、少し空いているかと思いきや、皆、この「せいろごはん」がお目当てらしく、注文を受けてから蒸すので、のんびり構えていくことが必要でした(笑)。我々は順番待ちNO.62で我慢強く待ちました;:゙;`(゚∀゚)`;:゙。30分くらいかな?でも待つかいはありますよ。

腹ごしらえをして、広い敷地内を移動。Kurata 本館の企画展「伊萬里・鍋島 染付の魅力」を展覧eye。17世紀前期の初期伊萬里染付、海外輸出用染付け製品、「藍柿」とも呼ばれる柿右衛門様式のもの、江戸後期の大降りの焼きもの、それから鍋島焼きと呼ばれるものの数々を見て廻りました。

伊萬里焼から見ていくと、まず江戸前期1610年代~1640年代頃の初期伊萬里は白地にシンプルに呉須で、自由なのびのびとした筆遣いで描かれ素朴な感じ。兎と柘榴柄の「伊萬里染付吹墨兎柘榴文皿」が良かった。1670年代頃にオランダ東インド会社からの厳しい品質注文を受けたという柿右衛門風のものは、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色と柿右衛門の赤色が品の良いデザインで繊細で、とても美しく私好み、欲しいです。元禄年間、1690年代頃の色絵磁器になると、多色に金彩の華やかさといい、形と言いまあなんともゴージャス!この壷はどうやって運ぶんだと言うぐらい巨大なものもあり、まあ見ているだけで圧巻∑(゚∇゚|||)。
外国人が髭を洗うために、皿の縁の一部が顎の形にカットされている「ひげ皿」などもあり、日本のものが西洋に受け入れられ、さらにその土地にあうスタイルに日本の陶工たちが変化させ輸出、それが生活にとりいれられ使われていたことを知り興味深かった。水玉柄の狛犬や華やかな色を身に身体にまとった虎や馬や鳥など動物のユニークなオブジェ風のもの、日本地図や世界地図の柄や東海道五十三次の名所を繋げてデザインした皿も天保年間に最も流行した文様だったとか、多種多様のデザインが見れて面白かったです。

鍋島焼には、色鍋島と藍鍋島、青磁とあるようですが、私は藍鍋島が良いと思いました。呉須の「青色」とお皿の余白の「白色」をいかしたバランスの良いデザイン(こんな感じ→鍋島青磁染付桃文皿)が、とても洒落ていて素敵です。特に雪輪柄の「鍋島青磁染付雪輪文皿」、マメのデザインでお皿の形も面白い「鍋島色絵三度豆文異形皿」が良かったです。青磁では「鍋島青磁瓢形皿」、「鍋島青磁染付芙蓉文異形皿」のような、こんな青磁と染付のミックスもあるんですね。あと、藍色の急須で素敵なデザインのものがあり、今このデザインと同じ様なものがあったら(もちろん骨董でなくレプリカみたいな日常品)、是非欲しかったです。ミュージアムショップ似たようなもの売ってないかしらと思いましたが、なかった_| ̄|○。

海外輸出用というものがこんなに作られていたなんて驚きだったし、外国人に好まれる大胆で派手なデザインのものが沢山展示されていて、面白かったです。以前江戸東京博物館で見た「薩摩焼」や「神奈川県立歴史博物館」でみた「真葛焼」もそうだけど、外国輸出品は外国人に受けるように大胆にデフォルメされてたり、アジア趣味を強調して中国風だか日本風だかわからないものだったり、西洋風なんだけどどこか変みたいなものだったり、でもこういうものを堂々と作ってしまって、海外と渡り合っていた商魂というか、日本人の意外なたくましさを感じされたりして面白いなあと思う。異文化と混ざり合うことによって、また新しいものに変化していくけど、どこかどこか珍奇でユニークヽ(´▽`)/。

しかし当時大量生産品だったのに、今では日本ではあまり残っていず、海外で状態良く保存されていたものも多いというのも、良いのか悪いのかわからないなあと思う(u_u。)。今残っている日本の文化も、廃れていかないよう、日本人の手で守るよう何らかの手段を講じて、保存していかなくてはならないのではと思いました。それには、もっと自分の国の文化に誇りを持って、日常の生活に取り入れ生かしていく意識が大事なんじゃないかなあ?なくすのは簡単だけど取り戻すのは容易ではないですから。自分たちの文化が海外にしか残っていないないなんて悲しいじゃないですか。

Kurita6

しかし、栗田美術館はどれだけコレクションもっているの?と思わせられる充実振りです。たしかに「世界一の収蔵数」と謳っているだけのことはある。

伊萬里とは

日本で初て生産された磁器が,伊萬里です。
伊萬里の誕生は肥前鍋島藩,今の佐賀県有田町やその近郊の窯で、1610年代に始まりました。
その生産品は伊萬里の港から各地に積み出されたため、江戸時代以来、伊萬里焼と呼ばれて今日に至っています。
伊萬里は創始から約100年の間に技術と生産体制が発展し、染付とともに1640年代から色絵の生産も始まりました。
1660年代からは、オランダ東インド会社の注文による輸出用磁器が生産され、柿右衛門様式や金襴手様式の華麗な色絵磁器が完成し、国内外で広く知られるようになりました。
18世紀以降は、一般内需向けの大小さまざまな食器が生産され、各地に供給され消費拡大していきました。(より詳細は栗田美術館HPへ)

鍋 島とは

 鍋島は伊萬里で焼かれた磁器のうち鍋島藩藩主の自家用品あるいは皇室、将軍家、諸大名に献上品や贈答品として制作されたもので権威の象徴として極めて格調の高い色絵染付磁器です。(より詳細は栗田美術館HPへ)

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ブラティスラヴァ世界絵本原画展 ドゥシャン・カーライとスタシス・エイドリゲヴィチウス

先日の土曜日に栃木・足利方面へ旦那とドライブ。いま高速道路ETC1000円乗り放題だから、私の住むダサイタマ・・・じゃなくて文化都市「彩の国さいたま」からでも、お財布が痛まずGOOD!ゴールデンウィークを避けたので、道路はスイスイでした。私たちはたいがい遠出をすると美術館めぐりをするんですが、今回も3箇所の美術館めぐりを強行!

今日ご紹介するのは足利市立美術館。伺うのは2度目です。すぐそばに「足利学校」や「ばんな寺」など、由緒正しき名所が散在する、落ち着いた町です。写真は現代的な建物の足利市立美術館。Ashikagamuseum 目の前にも画廊が一軒あり、ちょっと覗いて見たかったのですが、時間の関係上、次回に。足利は、先日テレビ朝日放映の番組「ちい散歩」でも取り上げていて、食べ物に目がない私は、番組で紹介されていた地元名物「いもフライ」なんかを食べてみたかったのですが、今回は、強行スケジュールということもあり、こちらも次回のお楽しみに。美術館には前回は『牧島如鳩展』で伺ったのですが、今回のお目当ては、Burasuthirava 『ブラティスラヴァ世界絵本原画展-歴代グランプリ作家とその仕事展』(2009年4/4-5/17まで)です。1967-2005年までの歴代受賞者11名と2007年度受賞者に焦点を絞った展示で、私のお目当てはドゥシャン・カーライ(スロヴァキア)とスタシス・エイドリゲヴィチウス(ポーランド)。

ドゥシャン・カーライは1983年にグランプリ受賞、スタシス・エイドリゲヴィチウスは1991年のグランプリ受賞者です。二人ともすでに絵本を何冊か出しているのですが、もうなかなか手に入れることが難しいのです。特にカーライの「不思議の国のアリス」とエイドリゲヴィチウスの「クレセント・ムーン」は喉から手が出るほど欲しいのですが、いまはかなりプレミアついてます。嬉しいことに、その不思議の国のアリスが、原画のそばにのケースの中に大事に収められていました!カーライの原画は3点、「ヴェニスの商人」(W. Shakespeare 原作)と「真夏の夜の夢」(W. Shakespeare 原作)、そして『王女様の誕生日』(O. Wilde 原作)の3点です。やはり絵本では再現しきれない、鉛筆の跡や筆遣いが、仕事の丁寧さを物語っていて感激!ガッシュを使った虹のような多色の色使いが、とてもこの世のものとは思えない、幻想的なハーモニーを醸し出しています。こんなに多色でも調和が取れていて、品があるんです。

エイドリゲヴィチウスも原画は『ながぐつをはいたねこ』(C. Perrault 原作)が2点に、「氷の女」1点です。こちらもガッシュで描かれた原画で、氷の女なんて、ちょっと、いや・・かなり怖い雰囲気の絵柄、シュールでダーク、幻想的ですが、その独特な雰囲気がまた持ち味というか、良いのですよ。『ながぐつをはいたねこ』といっても、かわいいキャラというより大人向きの絵柄ですかね。

他にいいなと思った作品は、エヴァ・ベドナージョヴァー(チェコ)、ハンヌ・タイナ(フィンランド)、それからドライフラワーを素材にコラージュした原画で、絵本として印刷製本されると、その部分がまるでセロファンのような透明な質感で再現されていて面白いと思った、ホダ・ハダディ(イラン)さん(だったと思う)の作品など「収穫あり!」と思わせられた展示でした。日本の作家も荒井良二、瀬川康男、スズキコージさんはじめ沢山の方の作品があり、とても見ごたえありました。ミュージアムショップで、作家の絵本が手に入れられればいいのなあと思っていたんですが、一部の作家のものしかなく(それも日本の作家のものがほとんど)ちょっと残念でした。

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